ブエノチキン(ファミマ版)

この写真に反応する人は,ウチナンチュか、よっぽどの沖縄通です。

ウチナンチュは大好き、ローストチキンのブエノチキン、それをファミマがサラダチキンにして売り出しました。5月12日発売、2カ月で21万個の販売をめざすそうです。

ブエノチキンのお店はこちら。

浦添店です。僕の知る限り、那覇市繁多川と普天間にもあります。1羽丸々のツヤツヤローストチキンは迫力ありますし、分解のしごたえ、もちろん食べ応えも十分です。

中にニンニクや香辛料の詰め物があり、これがまた強力な香りとともに鳥肉を引き立てます。

さてファミマのブエノチキン。再現性は結構高いと思います。実際、結構おいしいです。湯せんして温めて食しましたが、冷たいまま薄くスライスして酒のアテでも良さそうです。

21万食は微妙な個数な気がします。美味しいのですがウチナンチュにしか知名度がなく、何度も沖縄をリピートしている沖縄ファンでさえ、(身のまわり2人だけですけど)知りません。

ウチナンチュでも名護の人は知らないだろうなー。糸満の人は知ってる人が多そうだけど。(根拠なし。なんとなく。那覇まで近いからかな?)

でも応援したい気持ちは強くあります。さっそくここに上げるくらいですから。このブログをご覧になった何人かの奇特なかた、ぜひファミマにGO! ご検討ください。

2018年11月西表島旅行(その2)

金曜日、会社には休暇をいただき、ゆっくり午後から那覇へ向かいました。着時間は16:05です。

西表島には、翌日1便で石垣空港に飛んで、そこからフェリーです。実は今朝も上原港便は欠航でした。明日は運航するよう祈っています。

まず小禄(沖縄風にはウルク)のホテルにチェックインしました。そこで友人と待ち合わせです。ホテルは空港から2番目に近いところです。1番近いのには団体さんが入ってて満室でした。

ソッコーでお土産を買いに国際通りと公設市場周辺に向かいました。私が自宅を買った不動産屋さん、ハウスメーカーさん、母がお世話になっている施設とNPOの皆さん、いきつけのチャンコ屋、勤務先、家族と娘の生徒さんたちに、大量に買い付け発送しました。6年も住んでたもので、どことどこで何を買うのかわかっているので手早いものです。

今回、友人に「橘餅」(きっぱん)を紹介しました。今は謝花きっぱん店(じゃばな)でしか作っていません。九年母という柑橘を炊いて練って作ります。

写真の右側の、中が緑色のほうが橘餅です。「もう今日の分は売り切れです」と言われたのですが、東京から来たので、ぜひ味見で1個だけ、とお願いして明日の販売分から分けていただきました。

左側の茶色は冬瓜漬けです。砂糖漬けなのでとても甘いのですが、冬瓜の風味を感じます。

那覇の夕食は、沖縄勤務時代に一緒に仕事をした2人と一緒に「琉音」(りゅうね)を予約しました。琉音は琉球料理研究家の山本彩香さんを受け継ぐお店です。今のマスターは千葉の市川出身だそうですけど。

とにかく落ち着いた店で、高級すぎず、沖縄時代の家から近く、私にはとても居心地の良い店なのです。ただし、コース料理のみの完全予約制です。ご注意ください。

琉球料理は居酒屋の沖縄料理とは相当違います。例えば、ご存知「ゴーヤーチャンプルー」は「ゴーヤと豆腐の油炒め」と思っている人は多いと思ます。

でも伝統的なお店のものは、ゴーヤーが出汁に浸っていたりします。とてもやさしい味なのです。沖縄は暑いところなのに、琉球料理にはコーレーグース以外に基本、辛い物がありません。油ギトギトのものもありません。

琉音のお料理の一端です。


お通しにあたります。豆腐餻 (とうふよう)です。3時間前からアルコールを飛ばしたそうです。右下の耳かきみたいなもので、少しずつ削って食します。

                  

上の容器はカラカラと云って、泡盛の入れ物です。生(き)でいただくのが本来です。

お皿の半円形のものは田芋(たーんむ)を煮たものです。左の黒いのは「みぬだる」と言います。豚肉を出汁で煮て、胡麻を乗せたものです。てぃんぷらはゴーヤー(綿ははずしてない)と島らっきょうです。

ゆし豆腐です。本土でいうおぼろ豆腐です。出汁に泳がせています。やさしい味です。

ジーマーミー豆腐です。落花生を絞って、イムクジ(芋のくず:でんぷん)を加えます。胡麻豆腐の場合だと葛を加えるわけです。

スーチキーです。豚肉の塩漬けを戻したものです。

葉裏が紫の野菜はハンダマです。少しヌルっとします。これは加賀の金時草が伝わったものと思っています。申し訳ないですけど、私が食したなかでは、金時草の方が肉厚で柔らかいと思っています。

加賀と沖縄って意外とつながっていて、昔は北前船が沖縄まで来ていたそうなんです。北海道の昆布を積んで、琉球経由で中国に輸出していたんです。建前からすると密輸です。

中国からの帰り船は漢方薬を加賀に運んだわけです。ナルホド、ですね。

加賀の漆器は有名ですが、沖縄の琉球漆器もたいしたものです。沖縄の湿気が漆にはいいんだそうです。堆錦(ついきん:漆をもり上げる技法)といった独自技術もあります。 ・・琉球漆器はまた別の機会に取り上げます。

「ソーミンタシヤー」です。ソーメンの炒め物です。味付けは塩のみ、青ネギを散らし、島らっきょうを加えています。茹で加減と塩の量がすべてです。

このほかにも、どぅるわかしー(田芋、出汁、豚肉、椎茸を練り合わせたもの)、ラフテー(いわば角煮)、豚飯(とぅんはん:出汁をかけてお茶漬け式豚肉入りご飯)、デザートは西国米(しーくーびー:タピオカ)など色々いただき、お腹いっぱいになりました。

ところで、こうしてみると、お魚料理がありません。やっぱ舌の肥えた人たち(昔の支配者層)は暖かい海の魚は美味しくないことを知っていたのかもしれません。

食後、4人でジャズクラブの「パーカーズムード」に行きました。ここも私のお気に入りです。たまたま今日はゲストに中村真(まこと)さんが来ていて、楽しいライブでした。

左の写真は以前の資料映像です。ギターの人がオーナーです。悪魔的な上手さです。この日はドラムスがオランダ人、クラリネットは米軍楽隊から飛び入り参加です。

沖縄入り初日でした。明日からいよいよ西表です。

2018年西表島旅行(その3)につづく 

6月28日の半日ちょっと(ゆいレール展示室、フライトシミュレーション、上間菓子店)

丸6年の沖縄生活で行き残したところに、ゆいレール(沖縄モノレール)の基地がありました。ネットによれば無料で、月~金が開館です。(前回は土曜日で、那覇空港駅からテクテク歩いて行ったのですが、休館日で涙を飲んだのでありました)

でも、「無料」という時点で期待はできない、というのが経験則です。 

友達がクルマを出してくれて助かりました。日頃の行いが良い人ばかりで、沖縄の梅雨明けのピーカン天気になりました。(気温は東京ほど高くなりませんが、日差しがキツイ)

さて、ゆいレール展示館は赤嶺駅と那覇空港駅の中間にあります。

 展示館のビルの受付には誰もいなくて「グッズを買う人は内線してください」という、おおらかさです。ところが展示は充実しています。(別の意味でなんですけど)

1階はゆいレールがらみの展示なのですが(でも構想した人や、えらい人の新聞記事だったりが多くて・・)、半分くらいはケービン鉄道でした。軽便鉄道と書きます。WWⅡ以前の本島の蒸気機関車網です。これはちょっと楽しい。

2階は個人のコレクターの寄贈です。寝台特急「那覇」があったとは知りませんでした。(私はテツではないもので・・) 沖縄には来ないのになぜ? 沖縄返還を願って命名されたのだそうです。(なんか素敵・・)

ペーパークラフトをいただいて、あとにしました。無料にしては申し訳ないほどの設備でした。

ところで、ゆいレールのロゴがこんな所にも・・・

その後、トライエアさんのフライトシミュレーターに行きました。電話すると、平日のせいか、あっさりOK。ネットによれば、訓練用として使える「模擬飛行訓練装置」なのだそうです。自前でFTD(飛行訓練装置、Flight Training Device)を作って販売までしている本格的なものです。

といいつつ行ってみれば、とてもフレンドリーなお兄さんが出迎えてくれました。順番を待つ間、VRのジェットコースターがあり、やってみました。(200円!)VRのヘッドセットも初めての体験です。

とても面白かったです。僕は昔からリアルのジェットコースターには強かったこともあり、・・なのかどうかわかりませんが、上級コースでも「楽しめた」というレベルでした。

さて本番のフライトシミュレーター。初体験ということもあり、5分1000円の最短最安コースを選択しました。友人は那覇を、僕は東京を選択しました。 ズバリ、楽しめました。バーチャルの景色は現実に忠実で(当たり前なのかしら)美しく、エンジン音もホンマモンです。

「80ノットになったら操縦稈を引いてください」「車輪を格納してください。右の白いレバーです」などと手取り足取り指導してくれるお兄さんは、ナイショですが自衛官、それもイーグルドライバー(F-15乗り)なのだそうです。(どうせ本ブログを見る人は少数ですから、ナイショですけど、ま、カンベン)

そこで質問しました。昔から知りたかった、「日本の自衛隊は空母への着艦訓練はするのですか?」 結論は「ない」そうでした。艦載機ではなくても、着艦フックはついているのだそうですが、ホントに非常用で、使うとその後修理がいるのだそうです。

「F35じゃなくてもスーパーホーネット(F18)でいいって意見がありますけど?」  「80年代の設計とじゃ全然違います。座ったらわかります」

体感すれば理屈以上の違いがあるってことだと思いましたが、座ったことあるんだ、と思いました。僕は鉄道ファンでも飛行機オタクでもないので、頓珍漢な質問もしました。

その後、沖縄のアイスクリーム屋、ブルーシールのお店に行きました このマークはご存じですね。

軽食があるのは知っていたのですが、実はあまり興味がなく、これも初体験でした。というのも、マクドナルドによくある明るいパステルに囲まれたメシは、旨い不味いの前に苦手、だからです。トシのせいでもありましょうけど。ある事情で行かなくなったハンバーガー屋さんのエンダー(A&W)は落ち着いた色調でむしろ好きだったのですけど。こちらは資料映像です。    

出てきたパスタはフツーでした。

本日のもう一つのイベント、上間菓子店工場見学に向かいました。知ってる人は知っている、スッパイマン(乾燥梅干し)のメーカーです。

 味付けして

乾燥させて 出来あがり。

工場限定販売の「スッパイマンさーたーあんだぎー」なんてのを大量にゲットしました。                     

さらにスッパイマンふりかけ。 おいしそう。

帰りがけに、道の駅豊崎のJAおきなわ食菜館 菜々色畑に寄りました。そしたら僕の大好き丸吉せんべいの「うす焼梅せんべい」がありました。工場は識名園にあり、自転車では坂がキツくて懲りたので、タクシーで買いに行ったこともあるほどハマったのが、こちら。

さらにこんなレア物が・・  これが凄い。これは当り! ちゃんと泡盛の味がする飴です。比嘉酒造の製造です。素晴らしいことにザンシロとザンクロで、味がそれぞれ再現されています。シロはフルーティーで、お酒のイメージ通りです。(泡盛の有名ブランド、残波には白と黒があるのです。通称ザンシロ、ザンクロと云います) オマケに袋の裏には「未成年、運転中、運転予定の方は食べちゃダメ」と書いてあるのです。100gあたり0.05gアルコールが入っているということで・・・

道の駅で売っている、こちらは沖縄の典型的なお弁当です。   本土の人には「そういえば」という印象だと思いますが、ご飯の上にも必ずオカズが乗る! のが沖縄の弁当のお約束です。

ナーベラー(へちま)のお弁当です。さすがに、これはレアだ。。

 普通にサトウキビを売っています。 包丁などで割って食します。歯が丈夫なら、歯でも剥くことができます。中の柔らかいところを噛みます。甘いです。カスは吐き出します。

ずいぶん遊んだようですが、朝9:30集合で、帰ってきたのが15:00前。なんとも効率の良い(身の詰まった)半日ちょっとでありました。友達の2人、ありがとう。

1日南部探訪(東御廻りを中心に)其の三 

その⑪ ヤハラヅカサ

 アマミキヨが久高島に上陸し、その後本島に降り立った、その最初の地だそうです。1m20cmほどのこの石碑は、満潮になると海中に没し、見えなくなるそうです。すごく幸い干潮時の訪問となりました。

 珊瑚の砂浜、東には久高島、とてもいい所です。

 

その⑫ 浜川御嶽 

その⑬ ミントングスク

浜川御嶽とミントングスクは見つかりませんでした。この辺、というのはわかったのですが、どうも個人の所有地内らしいのです。

 

その⑭ 玉城グスク(たまぐすくぐすく)

 グスクの本丸門です。この門はニライカナイに通じるとされていて、夏至と冬至には太陽の光がまっすぐに差し込むのだそうです。

 門から見える海です。今日一番ってほど美しい光景でした。

友人が言いました。「400年前の王様もこの景色をみてたんだろうな」 ・・そうですね。ため息が出そうでした。

 

番外5 富盛の大石獅子(うふシーサー)

 沖縄で最古のシーサーと言われます。横から見ると凛々しいのですが・・・ 正面から見ると、どうにもマヌケです。 ミニラ? でもこのシーサー、WWⅡを今に伝えています。このシーサーを盾に身を隠しつつ銃を撃つ写真が旧海軍司令部壕に残っています。その証拠にシーサーの身体には弾痕がいっぱいあります。写真にも丸い穴があいています。

ここは  グスクというくらいで、小高い丘の上です。戦争って、丘の取りっこなんですね。(おもろまちの、1日に4回もてっぺんの旗が変わったというシュガーローフが有名です)

 

 村を火から守って、凛々しくマヌケで、悲しい歴史を知るシーサーを慰めるかのように、ユリが美しく咲いていました。

 

番外6 嘉手志ガー(カデシガー)

 きれいな水が湧いていて、この日も子供たちは大喜びで遊んでます。その昔、南山王の他魯海(たるみー)が中山王の尚巴志所有の金屏風とこのガーを取り換えっこしてしまい、それがもとで南山の衰退が始まった、と言われるガーです。タルミー、なんてお人よしなんでしょ。それに引き換え・・・ モゴモゴモゴ。。

 

番外7 与座泉(ユザガー)

 製糖用水車だそうです。なかなかの規模です。なによりガーとして現役で、農家の人が野菜を洗っているほどの綺麗さと水量です。通りがかりでタマタマでしたが、いい物見ちゃった、って感じでした。

 

番外8 日本一カッコいいバス停

 「クール」です。何か文字が消えているわけではなく、反対側も「クール」でした。

 

番外9 糸満ファーマーズマーケット

 ここには何度来ても圧倒されます。なにせ一面の緑です。

 甘熟トマト、すぬい(モズク)とモズクのたれ、パッションフルーツを購入しました。すぬいはすっごく美味しく、毎日食べています。本土で売ってるモズクとは太さ、歯ごたえ、長さが違います。

パッションフルーツは完熟待ちです。表皮がペコペコになって、いい匂いがするまで待たねばなりません。熱帯果物は追熟が非常に大事で、たとえばホテルのビュッフェに並ぶスターフルーツは酸っぱいだけですけど、完熟すると、まるで「ん?梨?」という味と食感になります。

 

番外10 保栄茂(びん)

 今日の目標の1つ、保栄茂(びん)です。だいぶ消えてますが、バス停です。交差点の信号の地名表示が見たかったのですが、交差点はありませんでした。

バス停の待合です。

 

さらに道標です。

 

 

オマケ 南部ではなく、浮島通りの南島製菓さん

閉店に間に合うので寄りました。

 クンペン(コンペン)の名店です。クンペンは琉球王国時代から伝わる伝統琉球菓子の一つです。現物の写真はありません。ついあわてて食っちまいまして、また今度載せます。・・・スマソ  //orz.

琉音という琉球料理屋さんのデザートの一つに出てきまして、こちら南島製菓さんを教えてもらいました。他のお菓子屋さんのクンペンは餡にピーナツバターを使うのですが、こちらではゴマと黒糖だけの伝統を守っているのです。上品な甘さで、いっぱい食べても胸やけしません。甘ずぎず、いっくらでも食べられる感じです。オススメです。  ちなみに私の一番のオススメ琉球菓子は新垣カミ菓子店の「花ぼうる」っす。これはどっかでこのブログで取り上げます。

 

以上、3本建てでお送りしました 1日南部探訪(東御廻りを中心に)はいかがでしたでしょうか。これだけを1日で廻るって、スゴくないすか? これにつきあった友人も、です。ずいぶん疲れました。 でも、面白かった。

梅雨入り前日の晴れた日のことでした。   ・・・オシマイ。

 

 

 

 

 

 

 

1日南部探訪(東御廻りを中心に)其の一

友人にクルマを出してもらって、南部を廻りました。

私は沖縄ではクルマを持っておらず、いつもは路線バスと歩きなので、保栄茂(「びん」と読みます)の交差点が見つけられなかったり、受水走水(うきんじゅはいんじゅ)は未だ行ったことがない、という状況でした。今回は友人のクルマがあるのを幸い、東御廻り(あがりうまーい)を巡り、さらに過去の宿題(見つからなかったトコ)を片づけることにしました。

東御廻りとは、琉球を作った神様のアマミキヨがニライカナイからやってきて、田んぼを作ったり、グスク(城)を作って住みついたところ(霊場)を国王や聞得大君(きこえのおおきみ:チフィウフジンガナシ:最高神女)が巡礼したことに始まります。

その① 園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)

東御廻り(あがりうまーい)の出発点。首里城にある世界遺産です。皆さんもご存知だと思います。ここは何度も訪れたことがあるので、パスにしました。

その② 御殿山(うどぅんやま)

 拝所(うがんじゅ)とは、神様が存在または来訪する聖域で、祈る場所です。御神体はありません。ここ御殿山は天女が降り立ったところだそうです。国王、聞得大君が久高島(アマミキヨが降り立った島)に渡るときの発着地だったそうです。

その③ 親川(うぇーがー)

 聖泉です。霊力を授かるそうです。御新下り(うあらうり)のおりにはお水撫で(うびぃなびぃ)の儀式(再生)が行われたそうです。祠の真ん中に三つ巴の紋がありました。

 親川の公園の敷地にこんなのがありました。与那原の大綱引きも有名で、盛んです。残念ながら開館は午後からで、入れませんでした。

その④ 場天御嶽

 琉球を統一した尚巴志の祖父、佐銘川大主(さめかわうふぬし)が祀られている御嶽(うたき)です。場天となっていますが、地名では馬天のようです。

急坂を自転車を押してきたオジーの話だと、山崩れで流されて場所が変わったそうで、周りにはイビ御嶽、上場天御嶽、下場天御嶽などが点在しています。

そして、きっと当時のままであろう石畳道がありました。

その⑤ 佐敷上グスク(さしきうぃぐすく)

 尚思招、尚巴志親子の居城あとです。写真は月代宮(つきしろのみや)です。8代の王様を合祀しています。とても神聖な感じで、気持ちの良いところです。ウグイスも鳴いていました。雰囲気だけ、22秒の動画です。

  とても大きな相思樹がありました。大きいのですが、枝先には小さな黄色の花がしっかり咲いていました。ご存じの方も多いと思いますが、「相思樹の歌」はひめゆり部隊の生徒さんたちが唄っていた歌です。 ・・・切ないので、ここには詳しくは記しません。お調べください。

その⑥ テダ御川(てだうっかー)

 拝んで(うがんで)いる先客がいたので、遠景です。ティーダ(太陽)の神様が降り立ったところで霊泉があったそうです。国王や聞得大君が久高島参拝のときにはノロ(ヌルとも。祝女と書く。私の解釈では世襲の女性国家公務員)がオモロ(古歌謡)を謡って航海安全を祈念したのだそうです。

駐車場から380m、海岸を歩いていくのですが、これが気持ちよかった。適度な風が吹き、向こうには久高島、エメラルド色の海。 綺麗。

アダンが熟れていました。 下を見ると 初めて見ました。この実の繊維が丈夫で、草履を作ると聞いたことがあります。

その⑦ 斎場御嶽(せーふぁうたき)

皆さん、ご存知ですよね。ここも何度も行ったことがあるので、今回はパス。

番外1 昼食

 こちらのランチビュッフェを食しました。結論は「正解」でした

  あまり言うことをきかないペッパー君が出迎えてくれました。(僕が彼との付き合い方を知らないのでしょう)

 しゃぶしゃぶしていただく温野菜、グラパラリーフ(カルシウム豊富)、ケイヌ、ビタンカ・・ 何だかわかりません。

で、お代わり。 と、これだけ一人で食べたわけではありませんよ。

さらにデザート・・ 黒人参茶です。濃い紫色で、山盛り入れると真っ黒です。美味しいとまで言わないけど悪くない、です。

さて、やっと午前中が終わりました。午後の道中はまた次回です。

南部探訪(東御廻りを中心に)其の二 に続く

豚の丸焼き

 左右が切れててごめんなさい。全部が入ってる写真が見つかりません。沖縄だけで2300枚ほどの写真があるもので。。

「豚の丸焼き専門店」 那覇市にお住いの方なら必ずご存じ、この看板。ずっと気になってました。どんなものだか見てみたいし、食べてみたい。会社の新人歓迎会を機会に、その思いを実現しました。

 どうです、 この迫力。子豚ちゃんですが、立派なものです。皮はパリパリ、身はジューシー、と云えば云えますけど、皮は結構固いし、身はジューシーをはるかに上回る濡れ濡れ。(肉汁とアブラ)アブラだと思うのは、いわゆる脂身がまったくなく、綺麗なピンクで繊維質の肉しかないのです。塩でいただくのがいいと思います。

 脳みそが美味、という情報がありまして、頭蓋骨にナイフを差し込み、パカッと割ってチビッといただきましたが、ローストされすぎてて、 ・・・という味でした。

(以前、新宿で羊の脳みその素揚げをいただいた時には牡蠣の味がすると思いましたが、今回、焼き牡蠣の味ではありませんでした)

結構、ケモノ臭く、匂いでダメな人はダメでしょう。

匂いと云えばヒージャー(ヤギ)ですけど、その紹介はまだいずれ。

1日沖縄観光 下

首里城を一周して車に乗り込み、中城(なかぐすく)へ。

中城城跡あたりは中村家住宅があり、ひまわり祭り会場も近く、いくつものカー(井戸)があり、 落ち着いた街並みがあり、、大好きなところです。

 ひまわり祭りは例年1月か2月です。(内地とは種類が違うと思いますけど)

本ブログのフロントページのメニュー「お気に入りスポット」に付近の写真を置いています。 

・・ということで、何度も歩いています。というのも、普天間から海沿いの道路329号線へはバスがありません。従いまして、歩くしかないのです。

 沖縄の大きなグスク(城跡:沖縄のお城は全てWWⅡで平らになりました)にはボランティアのガイドさんがいます。これは積極的にお願いした方がいいです。城跡というくらいで、石垣しかないのですが、話を聞きながら回ることでイメージが出来てきます。(僕自身、中城でガイドしていただくのは3度目です)

中城をあとに、屋慶名(やけな)の「かね食堂」へ。かね食堂は3度目です。初回はとにかく骨汁というものが食べてみたくて行きました。骨汁は本島では中部・北部の料理なので、那覇ではなかなか食べられません。

(実はあとで見つけたのですが、公設市場の2階にありました。でも、かね食堂のものとは迫力がだいぶ違います)

  これが骨汁です。迫力です。そばの出汁を取った豚骨(「骨付き肉」ではなく「肉付き骨」という表現が正しい)を、また出汁で煮込んで味付けした、という不思議な食べ物です。外見のはスゴいのですが、ほとんどホネです。でもチマグー(豚足の足先)と違ってしゃぶることはできないので、箸の先でチマチマと骨に付いてる肉をはずして食します。ここ、かね食堂のは肉がいっぱいついています。食べ終わるとこうなります。

こちらは家内に頼んだ「かね定食」  写真ではわからないのですが、巨大カツの下にハンバーグが3枚!!!、さらにその下に卵焼き!が隠れています。

ああ、幸せな「かね食堂」。。 沖縄の食堂にはまず、どこもテイクアウト容器というか折箱を備えています。

海中道路はすぐそばです。天気もよく、海の色も満足できるものでした。

海の文化資料館に寄りました。ここに初めて行ったときは、台風でガラスが破れ、大変なことになっており入館できませんでした。

その時、往きは2時間に1本の村営バスがあって、お世話になりました。でも帰りはそれを待っていると、屋慶名バスターミナルからの那覇行き最終に間に合わないのです。

てぃーだかんかん、太陽が西に傾いたものの、炎天下の影一つない海中道路を歩いて帰りました。途中で倒れても、車は多く通るので、拾ってもらえるだろうと期待して。

海中道路を渡って2つ目の島に「ぬちまーす」の観光製塩工場があるのです。塩で真っ白な部屋もきれいなのですが、そばに果報バンタ(かふう、バンタ=崖)があって、これは一見の価値があります。

那覇にもどると、奥武山公園(おうのやまこうえん)でイベントをやっていて、家内と娘を降ろし、レンタカーを返しました。

夜は、行きつけの餃子屋さんがもう終わっていて、沖縄の名門、老舗の三笠食堂でステーキを食べました。こちらは24時間営業です。1250円で、かなりの大きさで、部位は不明ながら柔らかく、「美味」表現ではなく、「旨い」のです。

こうして長~い、実の詰まった1日が終わったのでした。

1日沖縄観光  上

家内と娘が東京からやってきました。

娘の仕事の都合で、着いたのが1日遅れて土曜の夜。月曜からは私が仕事、ということで日曜1日しか付き合えません。

彼女たちの最大の目的は美ら海水族館です。これは月曜日に観光バスで行かせることにしました。このコースはなかなか良くて、美ら海、今帰仁城、万座毛、パイナップルパーク+ホテルランチバイキングで一人5500円です。美ら海水族館の入館料は別途なので、今日のうちに割引券を購入しました。

実はこのコース、私が那覇に単身赴任する前の個人旅行で利用しました。その時、なんて効率的なんだろう、と思った記憶があるのです。

で、私と一緒に過ごした日曜、1日の過ごし方を紹介します。

 

朝9時ごろ、ゆっくり(のこのこ)まず首里城目指して行きましたが、今日は日曜ということで、すでに駐車場はいっぱいです。そこで、今ならまだきっと空いてるちょっと奥まった玉陵(たまうどぅん:王様のお墓)そばの駐車場に向かい、首尾よく置くことができました。このへんは地元の強みです。

近くの金城町石畳道に先に向かいました。ご覧のとおりの落ち着いた、沖縄らしい、とても良いところです。

大アカギの木を見たり、カーサムーチーの伝説(ご自身で検索してください。沖縄に多い、オゲレツ含みの昔ばなしです)の舞台の崖に行き、伝説を家内と娘に語りつつ、とても風情のある石畳を降りて、登って、首里城へ。

ところで、首里城の城壁は琉球石灰岩で、これはもとサンゴ礁です。その証拠がこちら。 貝の化石です。この写真は相当、レアです。そうそう、あるものではありません。

龍樋の謂れや徐保光の中山第一の碑、何故こんな高いところで水が湧くのか(これはブラタモリの受け売りです。このブログでの説明はまたの機会に)など解説しつつ、城内へ。

御後絵(うぐい:王様の肖像画)を見るたび、エジプト絵画を思い出します。偉い人ほど大きく描くのです。エジプトと違って、正面を向いてますけど。WWⅡで全部燃えてしまって、鎌倉芳太郎さんの撮った白黒写真しか残っていません。今は大学の先生が彩色復元したものがあります。 勝手にWikiから借りてきました。🙇

 

鎖之間(さすのま)でお茶しました。ご一緒になった多くは白人の観光客です。ここのセットはオススメです、310円でサンピン茶(ジャスミン茶)と琉球菓子がひと片ずつ、ついてきます。

 花ぼうる1枚、くんぺん1/4、ちいるんこう1片、ちんすこう、が載っています。お茶はサンピン茶(ジャスミンティー)で、お代わり可です。

このお菓子は新垣カミ菓子店のものです。やっぱ、ここの花ぼうるは絶品です。琉球菓子で私のイチ押しです。

  ・・・長くなりましたので、続きはまた明日にしますね。

アテモヤ

アテモヤです。

なんともパステルカラーのかわいい果物です。森のアイスクリーム という別名があります。

結論が先になりますが、その通りです。アイスクリーム味です。僕にとっては沖縄でゲットできる果物としては最強です。(高級マンゴーは食べたことないので、どっちの勝ちかわかりません)(でも、これも先に書いちゃいますが、アテモヤ、実は当たり外れがあるんです・・泣)

熱帯の果物ですから、追熟が大事です。

結構、高価です。立派なものは僕の知る露店の果物屋(チョー安い)でも500円くらいしますが(それより高くちゃ誰も買わないからだと思います)そんなのは買えません。200円から400円以下のものが写真です。(地元向け価格とおみやげ屋さん価格とネット価格が、以前紹介したカニステルよりももっと大きいです)

触った感じがフニャとなり、尖った所が黒くなったら食べごろです。

まず冷凍庫に入れます。いったん凍らせたあと、半解凍状態で縦2つに切り、スプーンで食します。(僕の好みの独自方法です。ご自身で試されるときは、ネットでお調べください)

以上、こんなにクドクド書くほど、その味は衝撃でした。でも、安い小さなアテモヤは2個に1個はハズレ、というのが僕の実績です。経験でいうと、350円以上にしておいた方が、いいみたいです。