経験に基づく投資の話 その⑲ 「AIバブル」と呼ぼう  History doesn’t repeat itself, but it does rhyme. 歴史は繰り返すのではない、韻を踏むのだ

7か月ぶりの投稿です。あるNPOの事務局に再就職しておりました。週3日の18時間勤務、そこから先はボランティアね、ということでした。ところが人手不足によりまして、12連勤のあと2日休んで19連勤なんていう状況で、ブログどころではなかったのでございます。

さてタイトルの「韻を踏む」と言ったのはマーク・トウェインです。たしかにそっくり繰り返すわけではないですね。

私のような古い人間は今、1995年Windows95に始まったITバブル(ドットコム・バブルとも云われた)を思い出しています。特に筆者は現役時代、相当、ITバブルを踊りまくった経験があるのです。

さて今、韻を踏んでいるのは「AIバブル」ですね。もうすでに皆さま、うまいことやっていらっしゃると思います。「いやこれからだ」、でも全然間に合うと思います。前回ITバブルはWindows95から始まって、98で大ブームになり、2000年までの5年間続きました。

今回のAIバブルは去年からです。オープンAIがChatGPTを公開したのは2022年11月30日のことです。目指すのは人類全体に利益をもたらす汎用人工知能を普及・発展させること、ですよ! 美味しいのは(加速するのは)これからだと思っています。

1995年からのインターネットブームは何故バブルに至ったのかというと、振り返ってみれば。労働生産性が高まったことによると考えています。当時、調べ物をするとき「ググれ」と言われるようになったことが象徴だと思います。

今回は、AIが労働生産性を高めることになると考えています。GAFAMの決算はいずれも増収増益でしたが、各社は人員削減を続けています。理由は2.5個あります。1つはコロナで、ネットサービスやPCの需要急増により人員を急増させた後の雇用調整。2つ目はAIへの超積極的投資に伴い、コスト削減が必要となったこと、後の0.5個はコスト削減のなかでも、高い報酬を求められる人の労働をAIが肩代わりするようになったことです。

AAPLは少なくともこの15年で初めて従業員数が減少しました。大手5社は21年~22年のピークから合計で約11万2000人を削減しました。グーグルのスンダー・ピチャイCEOは「投資の余力を生み出すために厳しい選択をせざるを得ない」として今年も削減を宣言しています。

例えばですけれど、スタンフォードを出てグーグルに就職する、といった世界のサラリーマンヒエラルキー(階層)のTop of the Topが、AIにとって代わられる図式です。これを筆者は「かつてない労働生産性の高まり」と考えているのです。25年前のネット社会到来とは比較にならない費用削減です。歴史は繰り返さない。韻を踏む。とはこのことでしょう。

ちなみに筆者がAIがらみでポジションを持っているのは以下の通りです。

MSFT NVDA AVGO NET S DUOL 

ETFでは SMH XLK  この2つは組入れがOKです!

最後にブル相場(上昇相場)で筆者が実行している箴言2つです。

Buy on Dips! 日米共通ですね。日本では「押し目買い」です。

もう1つは「上がる株ほど良く上がる」「(買いたくて)指をくわえている株ほど上がる」 日本の株にはほとんど興味のない筆者ですが、この教訓を身体に刻んだのはキーエンスでした。こればかりは指をくわえるばかりで、乗れませんでした。その教訓で、MSFT、NVDAは以前から持っていましたが、AVGOを買ったのはつい去年暮れです。