気仙沼と平泉 二泊三日旅行記 その4(最終回)

 平泉2日目は中尊寺さんをゆっくり廻る目的で、JRで一駅、一関から平泉に向かいました。るんるんバスまで40分あり、観光案内所に行くと「あなたの足なら20分、タクシーでも1,000円かからないよ」と教えられ、月見坂のしんどさを昨日知っている僕はタクを選択しました。

違うコースで行くと、新しい発見はあるもので、中尊寺ハスの池がありました。 ご存知、四代泰衡の首を入れた首桶から出てきたハスの種が800年の年を超えて花を咲かせたものですね。

正面にはこんなお堂がありました。

 この素敵な坂を超えるとすぐ金色堂です。

讃衡蔵の売店で音声ガイドを借りました。お土産を買ったり送ったりして、ここのお姉さんには親切にしてもらいました。平日の朝ということもあり、他にお客さんが一人もいなかったこともあると思います。

昨日はお昼を食べる間もなく観光とお参りを優先し、寒さもあいまってここの売店で甘酒をいただいたのでした。

讃衡蔵の仏像や収蔵品を、音声ガイドに従って、すべてを相当ゆっくりと拝観しました。ほぼ貸し切りなのはありがたかったです。

金色堂では仏像の一人ひとりのお顔までよく拝見しました。7倍の単眼鏡を持忘れてきたのが残念でなりません。光背の彩色や、台座を飾る螺鈿や、高欄というのでしょうか、木材の角には象牙をはめ込んである様子など、よ~く眺めたかったのです。この画像は画像まとめサイトから拝借しました。

でも、昔の人はこんなに近くで眺められたはずはなく、全体として極楽を模したお堂を見たのだろう、と思い納得させました。

ただ、以前NKKスペシャルで見た、須弥壇の4㎝×4㎝の螺鈿は確認しました。沖縄の夜光貝を持ってきたそうです。沖縄で琉球漆器の工房にお邪魔したとき「中尊寺には4㎝×4㎝の螺鈿があるって聞いた」と言ったら、職人さんが目を丸くしていた代物です。ついに見ることができました。

音声ガイドはパンフの文字をクリックすると、その場の説明が流れる仕組みで、毛越寺さんなどを含め平泉中の名所名跡をカバーしています。昨日の復習ということで全て拝聴しました。

なんだかんだ5時間くらい中尊寺さんに滞在して、歩いて平泉の駅に向かいました。途中、卯の花清水に寄りました。 

芭蕉に同行していた曽良(そら)が、義経のために老体に鞭打って討ち死にした兼房を称えて「卯の花に 兼房見ゆる 白毛かな」と詠んだのです。もっとも兼房は架空の人物だって聞いたことがあります。

テクテク歩いていくと、無量光院跡に出ました。 今、発掘の最中です。

早めに駅に向かったのは、盛岡以北で低気圧による強風が吹いていて、東北本線が遅れている、と知ったからです。駅に着くと、運休もあったけど、95分遅れ!ですがとにかく動いていることがわかりました。

ここは「わんこ蕎麦」だ、と思い、芭蕉館に行きました。昨日のレンタカー屋さんのお兄さんも芭蕉館って言ってましたから、地元では有名なお店と思われます。 てっきり蕎麦をよそってもらうものだと思っていたら、今は写真のように自分で移して食すのがスタンダードのようです。中尊寺駐車場周りの蕎麦屋のサンプル写真もこうなってました。

95分遅れの電車で一関に着きました。警戒しすぎて新幹線まで2時間以上ありました。それで観光地図をみて、世嬉の一の酒の民族文化博物館に行ってみることにしました。

 

杉玉です。私の祖母の家が造り酒屋だったので、そうそう、こんなのもあったよな、って感じでした。

 

こんなポスターもありました。

駅まで戻って、まだ時間があり、喫茶・軽食の店に入りました。そこで見たのが「曲がりネギの蕎麦」の文字。昼にわんこ蕎麦食べたよね、と思いつつ、興味のほうが勝り、頼んでしまいました。

 確かに甘い。辛くない。ネットで見ると、育ったネギをいったん抜いて、斜めにしてまた土をかけるんだそうです。

その後新幹線はほぼ時間通りに発車、ず~っと、退職したら行くんだ、と思い描いていた中尊寺を訪ねる「気仙沼・平泉の旅」を終了しました。

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