5月4日 南町田から境川河口の江の島まで歩きました。去年は境川を源流から河口までを3日に分けて歩いたのでした。

年に1度、ゴールデンウィークの3連休を使って、ロングマーチ(と筆者は呼んでいます)を行っています。今年は4回目になります。筆者ヘンデルは歩くのは好きなのですが、いつも音楽を聴きながら歩きます。音楽がないと、散歩もすることができません。

初回は、境川沿いにこだわって、遊歩道を歩きました。途中の道標には「江の島まで30km」と表示があったのですが、実は遊歩道沿いにはコンビニがありません。これはトイレが無い、という事と同じ意味です。行程は30kmを超えますから7~8時間勝負です。1日に何回かはお世話になります。お昼だって食べなくちゃなりません。

遊歩道からコンビニの距離が1km以上ある場合もあり(多くは)、それに川は曲がりくねっているので、初回はGoogle Fitによれば39km歩きました。境川河口にはたどり着きまして、目標は達したのですが、そこに見えている江の島まで渡る(渡って戻ってくる)気力が残っていませんでした。

それに懲りまして、2回目からは国道467号線(藤沢街道)を歩きました。コンビニはあるし、道は比較真っすぐだし。 すると、江の島に渡っても28kmほどでした。

今回は9時40分にノコノコ出発しました。南町田の拙宅からほんの数分で横浜市瀬谷区に入ります。左の高架は246です。さらに数分で神奈川県大和市です。藤沢方向の道標が出てきました。

その後、江の島までの距離が表示されます。この辺からイヤホンを取り出しまして音楽を聴き始めました。例年の経験で、スタートからワイヤレスイヤホンを使うと、バッテリーが1日もたないんです。7時間勝負ですから。かといって、コード付きを使うのは煩わしいんです。まずは「湘南乃風シングルベスト」の12曲から始めました。これから湘南に向かうので。

藤沢市に入りました。道標も「藤沢市街」に変わりました。

着々残距離が減っていきます。この辺りから、音楽をシベリウスの交響曲全集に変えました。第1番から始めました。去年はチャイコフスキーを1番から6番まで、マンフレッド付きで全曲聴いたのでした。

午後2時になり、お昼にしました。善行の「そば処名古屋」です。去年もこの店を利用しましたが、席まで同じでした。結構な偶然です。ゴールデンウィークで混んでいるのに。

源義経を祀る白旗神社と義経・弁慶像です。人出は、去年よりも相当賑やかでした。

今年の発見。伝 義経首洗井戸です。平泉から鎌倉に送られてきた義経の首は、頸対面の後、片瀬の浜に捨てられたそうです。それが 潮にのって境川をさかのぼり、白旗神社近くで里人がすくいあげて、この井戸で洗い清めたのだそうです。

「歩く」とこうした発見、出会いがあるのです。

江の島はもうすぐです。鎌倉まで2kmということで、江の島って昔、鎌倉だったんだよね~、と古いことを思い出しました。 右は藤沢市消防署本町出張所の消防車です。なんともオサレなナンバーです。こんな遊び心はいい感じだと思います。とても。

境川河口付近では桜が植えられていて、そのサクランボの多さに驚きました。サクランボができる品種、何でしょうか。右は到着のアカシです。オッサンですね。。

蕎麦屋さんで去年と同じ席は「あ、そう」程度でしたが、江の島に渡って大混雑のなか、右手のベンチで空いてるところに「やれやれ、どっこいしょ」と腰を降ろしたところがなんと、去年と同じ場所でした。これってなんか、偶然にしても出来すぎ、と思った次第です。

帰りに江の島から小田急江ノ島駅まで歩いた歩数と、南町田グランベリーパーク駅から拙宅までの歩数が加わって、43,796歩、30.9kmでした。

実は去年、境川を源流から河口まで、52kmを3日に分けて歩いたのです。1日は拙宅から河口まで、2日目は拙宅からJR線相原駅まで、3日目は相原駅から源流までの往復(これが結構な山登り)でした。当然山の中でして、四方八方からウグイスの鳴き声が聞こえました。これはクルマでブーッと行っちゃうと絶対聞こえません。下の画像はウグイスの鳴き声が、12秒のうちに2回聞こえます。

源流には看板が出てました。

このプチ冒険、体力が続く限り、続けます。

今さらですが 知った貴重な沖縄のサンゴ礁

先日、自衛隊ヘリコの宮古島での墜落事件がありました。お悔み申し上げます。

古くからの友人(毎年沖縄に一緒に行く友人です)からLINEがありました。「昨日テレビで見ました。墜落したのは、以前に宮古島から橋を渡って、空港の端で車を停めましたが、その目の前ではないでしょうか。とても綺麗な海を見た記憶があります。あの先はそんなに深かったんですね」

多分この光景のことだと思います。 友人の言うとおりでして、すぐそこでも100mの水深だそうです。沖縄の場合、遠浅で、なかなか泳げるところまで行けないところが多いのですけれど。

筆者ヘンデルは全くの素人ですが、調べてみると、どうも落ちたところは裾礁(きょしょう)の先か、島棚(insular shelf)の外だったようです。実はその先には沖縄トラフ(海盆)が口を開けているのでした。

ちなみに宮古島の南側には南西諸島トレンチ(海溝)があります。オマケですけれど、西表(いりおもて)、石垣、宮古から本島に続く琉球海嶺(琉球弧)には、途中に慶良間ギャップがあります。

さてそこでサンゴ礁の成り立ちですけれど、これは「理系地理マスターひろ」さんのブログで「受験地理B短期マスター塾」をご覧ください。https://juken-geography.com/systematic/coral-reef/ です。(勝手に紹介させていただきます。お許しください) 裾礁(きょしょう)、堡礁(ほしょう)、環礁(かんしょう) の違い、さらに世界の分布図が載っています。

まず環礁といえば、ゴジラの故郷ビキニ環礁をすぐ思い出すのはトシのせいでしょうか。あんな綺麗なところで核実験なんて、ざけんじゃねーぞ、と思っております。

堡礁で即、思うのはクレートバリアリーフですね。オーストラリアのほんとにグレートな広さの堡礁(バリアリーフ)です。

裾礁ですが、受験地理B短期マスター塾サイトのサンゴ礁分布地図をご覧いただくと、裾礁は沖縄に集中していることがわかります。 世界には環礁が集中しているところ、堡礁が集中しているところ(グレートバリアリーフ等)があるのですが、裾礁については沖縄が世界の中で圧倒的な密度の高さです。

裾礁とは、中央島のまわりに、海岸からすぐサンゴ礁が存在している状態です。つまり、沖縄近辺は海岸から続くサンゴ礁をシュノーケリングで、ダイビングで、すぐそこで見て、楽しむことができるのです。それが世界的に見ても沖縄に集中しているんです。

なにか、沖縄のサンゴ礁や、サンゴが砕けてできた真っ白な砂浜が愛おしく思えてきました。

慶良間で潜った時の写真で、左は古くからの友人、下は海亀のシッポ(?)です。

果報(カフウ)バンタ(崖)から望む裾礁です。遠浅が続いて、その先白波が立って、その向こうの海が青いのは、サンゴ礁が終わって、一気に深くなるからだと思われます。沖縄はこうした海底地形がほとんどです。

例外が南大東島です。隆起環礁というそうです。サンゴ礁が隆起してできた島である証拠は左下の写真、地面の石灰岩です。貝の化石がいくつも混じっています。 環礁全体が隆起したので、右の写真のように、海岸がなく、断崖で囲まれています。フェリーの乗り降りはクレーンで吊って行います。釣りをしている人に聞いたら、ほんの15m先は水深50m!だそうです。

いやー、沖縄って、ほんっとに良いところですね~!(水野晴郎さん風・・フルッ)

2019年那覇・南大東島旅行 4日目(最終日)

8:15気象台に行きました。

ウインドプロファイラー(看板によると:風向、風速を測るんだそうです)

毎朝8:30にラジオゾンデを打ち上げます。気球にセンサーを搭載して、地上から高度約30kmまでの大気の状態(気圧、気温、湿度、風向・風速等)を計測するのだそうです。打ち上げの様子はこちら・・・

打ち上がるのは25秒後です ちょっとお待ちください

この打ち上げを見ていたのは我々2人ともう一人、ビターチョコレート色に日焼けしたオジサンでした。オジサンは気象について知識があるようでした。なんでも、日本中をドローンとサーフィンで廻っているとのことでした。

ドローンも大型になると結構な風にも耐えられるし、自動で戻ってきたり、障害をよける機能なんてのも付いてるんだそうです。たしかに、ここ何日間か風が強い南大東島でのドローン映像を見せてくれました。へ~、こんな人もいるんだ、と面白くなりました。

その後、池の傍を通りがかると、友人が「あの人たちがいる」とクルマを止めてバックさせました。昨日、同じ飛行機で大東島に来て、飛行機をバックにお互いに写真を撮りっこした人たちです。多分ご夫婦。ホテルも同じで、今朝の朝食時も一緒でした。

夫婦でウェーダー(胴長靴)を着込んで、水辺で網をのぞきこんでいるのです。「何してるんですか?」「バレたか」・・怪しいのはもうわかってます。「水生昆虫を調べてます」「ゲンゴロウとかですか?」「もっと小さいの」

池の写真がこれしかありません。。 オヒルギ群落の展望台からです、

網の中には2㎜くらいの、そりゃ小さな、虫らしきゴマ粒がいました。去年、奄美で新種を発見したんだそうです。相当お目出たいことであることはわかる気がします。記念ポロシャツを作って、それをクルマから引っ張り出して見せてくれました。申し訳ないことに虫の名前は、その場で失念してしまいましたけれど。

1日中、ひたすら水辺で手網をすくい上げ、入ったものをチェックするのだそうです。2㎜くらいの虫を探して。「ヘンな物入りませんか?カメとかヘビとか」「ヘビはあんまり入らないな」 南大東島は大陸とくっついたことがないので、新種、亜種が期待できるのはわかります。 頑張ってください、と水生昆虫学者夫婦と別れました。

うふあがり島(大東島)なんて、変な人しか来ないのかな、と思う一方「そか、変な人は変なヤツと仲良くなるんだ」と思い、自分で納得したのでありました。

海軍棒プールです。岩礁を砕いて、プールにしたものですが、本日の「晴れたり台風だったり」の天気ではこうなります。どこがプールだか・・・

10秒後に見えてくる波の線がプールの縁だと思います

う~ん、大東島だ。この暴れっぷりと海の色。私も友人も無言でしばらく眺めていました。

旧南大東空港、(株)グレイスラムに行きました。

サトウキビを原料に、コルコルというラム酒を作っています。お土産とTシャツを買いました。これ、きっとレアだと思います。。

今回の旅行は「食」にはツキがなく、一昨日はイラブーがなかったし、昨日は中途半端な時間で食堂が閉まっていましたし、今日は日曜でそもそも休み、なのでありました。昨日のお昼なんてバナナ1本とピーナツ(友人はシージャーキー)、今日は那覇までお預けです。南大島空港にはカップラーメンしかないのです。大東島に来て、大東そばも大東すしも食べてないなんて。私としたことが。 しゃーない、那覇で食べるぞ!と決意したのでした。

風に揺られ、遅れながらも那覇空港に到着。遅れたせいで、お昼を食べる時間もなく、渋滞が怖くてタクシーにも乗らず、モノレールで首里城に到着、即まちまーいのガイドをお願いしたのでした。

首里城は着々復元が進んでいて、たまに来ると新しい庭、建物があります。

定番コースですが何年かに1度は参加するべきコースだと思います。でも私みたいなのがいるとガイドさん、面倒だろうな、と思いつつ。 ・・Orz. 

その後、那覇には大東そばを出す店を2つあるのを知っていて、ニューパラダイス通りにタクシーを飛ばしました。「元祖大東そば」で降りたのですが、なんと、そばも、すしも売り切れとのこと。すでに午後4時ごろです。空腹のあまりたまたま目に入った花笠食堂に入りました。

そこで、ナーベラーンブシー、ポーク卵、煮込み、沖縄そばを頼みました。とにかく、ガッツいて食しました。

このお店、正しくは食堂花笠2号店だそうで、平和通りの先の花笠食堂とも58号線の花笠とも違うんだそうです。でもいいんです。美味しかったから。

こうして那覇空港にたどり着き・・・ のんびりするどころか、ゆっくり食事の間もないほどの慌ただしい(充実した、と同意味だと思っている)那覇・南大東島2人旅行は終了したのでした。

お腹いっぱいだし、飛行機の中ではぐっすりでした。私の方は、羽田に着いて、空港リムジンバスに小走りで飛び乗るという荒業というか、最後までパンパンの旅でありました。(乗れてラッキー!)

後日、会社の同僚から、「何しに大東島行ったんですか。大東島に観光に行くなんて聞いたことがない」と云われ、思わず答えに迷いました。こんなに刺激的で、美ししさに見とれ、興味深く、他人との会話が面白い24時間をどう伝えたらいいのか、難しかったのです。

本土の人が、初めて宮古に行くのはとてもお勧めです。そりゃまずは宮古に行くべきだと思います。宮古の海に心奪われます。

2度目は大東島がお薦めだ、と断言できます。私もいつか一晩かけてフェリーで再訪し、クレーンで上陸してみたいものです。そして今回できなかった、現地の大東ずしを食し、インガンダルマを試し、光るキノコを見て、オオコウモリと出会いたいものです。 ・・・宿題、あるなぁ。

2019年那覇・南大東島旅行 3日目

9:45那覇空港をボンバルディアで出発しました。カッコいいです。

南大東島空港です。

空港でレンタを借りましたが、これがまた、塗装の剥げたポンコツ軽自動車。しかし走り出すと・・

内地の人には珍しいウージ(サトウキビ)畑 ザワワ、ザワワ、

友人はこの光景に早くもヤラれたようです。

まずはバリバリ岩に向かいました。これには私が大興奮! 年に7センチも本島に近づいている、のが実感できます。

続いて港に行ってみましたが・・・

今日の南大東島は熱帯低気圧の影響を受け「晴れ、ときどき台風」なのです。晴れるとこうなります。

うーん、この色。宮古島の甘い青と違って、透明感があり、引き込まれそうな青。
ここに、亀さんが息継ぎしに上がってきたのです。携帯を出すの、間に合わなかった。。

釣りをしている若い衆がいました。サビキで20㎝のムロアジを釣り上げ、それを生餌にカンパチなど青物を狙っています。私も一時期海釣りにハマった頃があり、海釣り談議で盛り上がりました。私の友人は「大東島では岸壁からマグロが釣れる」と那覇で聞き込んできていました。本当か尋ねると「あそこにブイがありますね。あそこで(深さ)18メートル」とのこと。岸壁からマグロは可能なのでした。

彼から「23日に豊年祭りがあって、そこで相撲大会をやる。その番付を決める相撲を今晩やる」と聞きました。 ・・・これは行ってみなくちゃ。

漁港に行きました。これが、凄い。まあ、ご覧ください。

岩盤掘込み式漁港だそうです。人工の入り江を作ったのです。海に近い岩盤を掘って掘って掘りまくり、最後に左側の海からの入り口を切ったのだそうです。右側の圧倒的な崖というか、岩壁の圧力は物凄いものでした。

よくもまあ、これだけの穴をあけたもんです。

星野洞という鍾乳洞に行きました。ここは前日の予約が必要です。カギを開けに来る人が必要だからです。南大東島のことだし、観光用に整備なんてされてないだろ、という予想で(去年の西表島のケービングの記憶があって)、トレッキングシューズを履いてきたのですが、これがビックリ。帰りは動く歩道で戻れるほどの整備ぶり。

あとで聞いたのですが、竹下さんが首相のときの「ふるさと創生」で1億円配ったお金で整備したんだそうです。これは良い使い方をした、と思いました。鍾乳洞はとても、非常に、美しかったのです。

岡山県育ちの私には鍾乳洞は身近な存在で、井倉洞、地底湖のある満奇洞、山口県ですが秋芳洞など、いずれも複数回行ったことがあるのです。それらと比べて、星野洞は美しいのです。広さこそ、秋芳洞に譲りますが、白さ、細~い鍾乳管など、とても綺麗でした。

来場者があるまで扉を閉めておくのは、滅多に人が来ないからではなく、湿度の管理に目的があるのでした。星野洞の鍾乳石、石筍、石柱は「生きている」のです。だから綺麗なんですね。

次は日の丸展望台です。展望台といってもマンションの4階くらいです。今日は「晴れ、時々台風」という天気で、明日の帰りの飛行機が心配になるほどの風でした。

島がすり鉢状なことがわかります。空との境目は山ではなく、海でもなく、防風林なのです。 15秒後には低い虹が見えます。

ホテルよしざとに泊まります。このホテルがまた内地の常識と違います。3階の私の部屋は洋室で、トイレは独立ですが、お風呂と洗面所が一部屋で、でも湯船と洗面台の間にはカーテンがありません。床には湯桶と椅子まで用意してあり、洗面台の下までビショビショにならざるを得ないのです。1階和室を割り振られた友人の部屋は、湯船もなくシャワーだけ、洗面台もトイレも一緒の空間で「床が濡れるでしょ」とホテルの人に言うと「サンダルを履いて、洗面台やトイレは使う」のだと教えてもらったそうです。なるほど。それはそれで・・

友人の撮った画像です。二重の虹なんて、初めて見ました

ふるさと文化センターで村役場の作った「島の名所・名物」という立派な本をいただいて、ホテルで夕食をいただいたあと、釣りの若い衆から聞いていた相撲を見物に行きました。同じ相手と三番勝負を行い、いろんな人と対戦を重ねて番付を決めるようです。きっちりマワシを締めて、真剣にぶつかり合います。四角に審判もいます。面白く、1時間ほども観戦していました。

遠景です。本格的でした。

ナイトツアーを予約していました。大きなコウモリを見たいのと、星を見たい、と希望していました。ガイドの東さんから電話があり「この風では生き物が出てこない。見てきたけどいない」とのことでした。ツアーは中止です。

そこでもう一つの目的、インガンダルマとナワキリを食しに居酒屋を探しに出ました。といっても居酒屋は「在所」と呼ばれる地域に数件しかありません。

入ったお店で「インガンダルマある?」と聞くと、アンマーは残念そうに「2人前残ってたんだけどね」「(ダンナが)出しちゃえっていうからアソコに」 アソコには地元の衆が酒盛りをしているのでした。取り返してきそうな勢いだったのですが、「いいです、ナワキリください」ということで、ナワキリのバター焼きとフギ炒めをいただきました。ナワキリって、骨が皮から生えてるような、並びです。

結構、刺激的で中身の詰まった1日でした。(いつもの事ながら)明日午前中まで、南大東島です。明日は何が待っているのでしょうか。

2019年那覇・南大東島旅行 2日目

朝食は「沖縄第一ホテルの朝食」を予約していました。十数品目出てきて、600カロリーで、器も見事、と聞いていたし、ネットでも見ていました。

松山の交差点から、一銀通りを入った右側です。というか、私にとっては「神戸バー仲々」の隣、です。「仲々」は大好きで、10回くらい行ったと思います。バーなんですけど、神戸牛と石垣牛のステーキ食べ比べができます。ピザやカレーなんてサイドメニューに至るまで、出てくるものがどれも美味しいのです。

さて沖縄第一ホテルです。

朝8時、9時、10時の入れ替え制で、1回3組です。予約が必須です。で、出てきたお料理がこちら。

パンはあわてて食べてしまい、写真に撮るの、忘れました。他にも何枚かお料理がありました。冬瓜漬けは「謝花きっぱん店のですか?」と尋ねると、「そこしか作ってない」とのことでした。

ミルク神のお面

梁にはミルク神のお面、お料理にはオオタニワタリということからすると、八重山出身のオーナー、料理人と思われます。

私は「これがオオタニワタリだ」と思って食べたことがなく(あのお店のラフテーにはオオタニワタリが添えられていたはず、というのはありました)、長年の課題が叶いました。

西町の金秀(にしのまち市場)で友人と待ち合わせしました。沖縄のスーパーにはあっても、本土の皆さんには珍しいであろう食材を紹介します。

西町金秀の向かいにある「だるま屋そば」で「みそ汁」(局地的に有名)を食べたかったのですが、まだ開店していないし、久高島に渡るフェリーの時間までに、垣花樋川に行きたいってこともあり、だるま屋はグッとこらえて出発しました。

垣花樋川(かきのはなヒ-ジャー)は日本名水百選に選ばれています。

かなりの坂を下りて行きます。前回は足裏が薄いサンダルで、断念したのです。途中 イーユクイイシヌヒライサー(上休み石の平石) なんてのがあるくらいです。

その後時間があったので「カフェくるくま」に向かいました。

レモンを入れると色が変わるハーブティー

オサレな絶景の人気店で、平日の昼前だというのに待ってる人がいました。僕たちはテラスでOKということで、すぐ入れました。

前回、私はバスで海沿いを来て、急坂を歩いて登り、発掘中の知念城に立ち寄り、くるくまで一服し、沖縄刑務所に抜けて、往きとは違うバス路線で帰ったのでした。あらためて、凄いことやったな~、と思うほどの坂でした。

さて、いよいよ久高島です。友人は2度目、私は4度目の訪問です。斎場御嶽(せいふぁーうたき)から拝むのがこの島です。すべてが神様のもので、一草一石とも持ち出してはいけません。フボー御嶽という何人たりとも立ち入れない場所、男子禁制の区域なんてものあります。

島でイラブー汁を食す予定でした。カミンチュ(神人)のオバーが手づかみで捕獲して燻製にするのです。島には3軒の食堂があるのですが、3軒ともイラブーはありませんでした。しかたなく、マース煮(魚の塩煮:沖縄のアクアパッツア)を食しました。

今はガイドさんがいます。内間さんにお願いしました。自前の軽で廻ります。

カベール岬

イラブー汁がない理由がわかりました。明日、燻製にするのだそうです。もっとも燻製にするのに何日もかかるそうですけれど。燻製小屋の裏には金網のなかに、ヘビがウネウネといっぱいいました。これが燻製小屋だなんて、地元のガイドさんじゃないと、わからないですよね。

五穀が流れ着いたイシキ浜、イザイホーが行われる久高殿など案内してもらって、やっぱりガイドさん、いたほうがいいよね、と認識を新たにしました。

帰りに富盛のウフシーサー(沖縄最古のシーサーと云われる)を見れるかと思ったのですが、結構ギリというかピッタリの時間でレンタカーを返し、夕食に向かいました。

久茂地交差点の1本うら、アグーしゃぶしゃぶの「まつもと」です。友人が遊びにきたときは、こちらにお世話になるのがお約束です。でも、今日は二人。肉の皿に花は咲きませんでした。(涙) でも味はいつも同様、すっごく美味しかったす。

明日はいよいよ、南大東島です。天気はなんとかなりそうです。熱帯低気圧は近いけど。

2019年那覇・南大東島旅行 1日目

高校時代の友人との年に一度の沖縄旅行が、いつの頃からか恒例になりました。
岡山在住の彼とは那覇で待ち合わせです。

今年、那覇から何処に行こうかとなった時に、友人の希望は屋久島でした。縄文杉は確かに興味津々、魅力的でしたが、時あたかも屋久島豪雨のニュースのあとでした。その時の映像で、皆さん本格的な登山姿だったことを記憶していて、私の思いは「マジか」でした。

調べてみると、那覇からは鹿児島経由のほかなく、1泊ツアーとなることを考慮すると、週末お手軽旅行は「ムリ」となりました。

2案としては、打って変わっておとなしく久米島でした。はての浜は物凄くチャーミングでしたが、どうせ「何にもない田舎に行くなら」と思うと、もうちょい刺激を求めて大東島ってどうだろうと思いつきました。

南大東島って、台風の時に聞く名前でしかありませんでした。ネットで引くと・・・

南大東島の資料画像です。グーグルからお借りしました。フェリーは5日に一度の入港なので、タイミングが合わないとこの写真は撮れないのです。

砂浜がなく、岩壁を削った港からは人も物もクレーンで上陸、でした。島の中央が一番海抜が低く、大陸とくっついたことがないので独自の生態系が・・ とのことでした。「これは行ってみるしかない、飛行機はあるし」(フェリーだと、欠航率が高いのです) ということで、「のんびりしたい」という思いと裏腹、今年も刺激的な旅行プランになったのでありました。

私は木曜日に那覇入り、金曜に友人と合流、久高島に行って、土・日に南大東島、という計画です。北大東島という選択もあったのですが、南でも十分田舎なのに、もっと田舎なので・・・

前週に台風は行き過ぎ、快晴の那覇空港に到着。おもろまちのホテルに向かうモノレールの中で中身そばが食べたくなり、那覇在住時代の同僚からラインで教えてもらった浦添の高江洲そばに行くことにしました。思い付きでしたので、足としてカーシェアを予約しました。2~3時間の足としては最適です。

予約したクルマがなんとこれ。ハスラーです。一度乗ってみたかった。なんたって、可愛いですもんね。で、浦添の高江洲そばの中身そばがこちら。

じゅーしーおにぎり付き。「中身」というのは豚の中身、つまり内蔵なのですが、何度も茹でることで臭みはありません。鰹だしのやさしいスープで、食感を楽しむものだと思ってます。高江洲そばは有名店で大きな店舗ですが、お昼を過ぎてもまだ満席でした。実は高江洲そばは「ゆし豆腐そば」の元祖だそうです。ゆし豆腐というのは「おぼろ豆腐」の沖縄版ですが、私は今日は「ナカミ」と決めてました。

期待通りの味に満足しました。

おもろまちのホテルにチェックインして、その後、那覇まちまーい(有料ガイド)の「那覇の市場迷宮めぐり」に参加しました。             那覇まちまーいはこちら  http://naha-machima-i.com

このガイドツアーはお薦めです。那覇在住時代少なくとも30数回は参加しました。たいてい参加費は1000円で90分程度、一人でも催行されます。

沖縄赴任から東京に戻って2年、基本に戻って公設市場に行ってきました。公設市場は建て替えするのだそうです。農連市場も綺麗になったと聞きますし、古い沖縄の、良き怪しげな雰囲気がなくなるのはちょっと残念な気もします。

あの独特の匂いがなくなり、オバーも入れ替わり、多少小綺麗になって、でも変わらないものは変わらずで、またそこから新しい歴史が始まるんだと思います。

夜は以前の職場の仲間たちと2年ぶりの再会でした。なんか「1週間夏休みとってきた」程度の久しぶり感でしたが、当時の新人(8期の皆さん)はやっぱりちょっと落ち着いたかな、って気もしました。そりゃ当時ハタチ前後の若者が、2年経てば、人生経験が1割増えたんですもんね。

さて明日は友人と合流、垣花樋川と久高島です。3度目の久高はガイドをお願いしていますし、久しぶりのイラブー(海ヘビ)を食すのが楽しみです。

2018年西表島旅行(その4)

朝、ホテルの朝食も取らずに送迎バスでフェリー乗り場へ。すると驚きの知らせです。上原港発石垣行きフェリーはまた欠航とのこと。僕たちが来た昨日しか動かなかったのです。なんてラッキー。そういえば、昨日の夜は上空の風が強かったもの。おかげで綺麗な星空を眺められたわけです。

大原港からはフェリーが出るということで、迎えのバスにのって約1時間。そういえば、西表島は、道が島を一周していません。途中で行き止まりになります。昨日ドライブしてて分かったのですが、道の突き当りからは船が出ているのです。集落と集落は船で行き来する環境なのでした。

フェリーは順調に進み、石垣着。その後竹富島に渡ります。

これが竹富島です。

ん~、希望通りの竹富島です。

屋根にはチョコンとシーサーが乗り、外壁には水字貝。壁に2つ並んでいる、角のはえた貝のことです。これは沖縄では魔除けです。貝殻の穴から魔物を吸い取ってくれるのだそうです。

白い道に満足しました。

西桟橋に行きました。

竹富島の海です。
満喫しました。満足しました。

石垣島にもどり、飛行機までの時間、そばを食べて、箱亀というTシャツ屋さんに行きました。

そもそも、もう一人のとても仲のいい友人がこの店の「やーるー」柄(ヤモリ柄)のシャツがお気に入りなのです。

前回石垣に来た時には、お金を託され、ヤールーのTシャツを買ってきてくれと頼まれたのです。

その際私も「箱亀」柄のTシャツにハマってしまいました。

ハマったのは私だけではなく、今一緒にいる友人は後日ネットでお取り寄せしていたのでありました。

というくらいのオヤジキラーのTシャツ屋さんなのであります。店員のおねえさんが別嬪さんだから、という理由もないではありませんが、が、が・・・

以上で西表島旅行を終了し、石垣空港から羽田直行便で帰ったのでありました。たった2日のことです。なんて実の詰まった時間だったのでしょう。 友人は羽田で乗り換えて、岡山までまた飛んだのでありました。・・お疲れさました。

2018年11月西表島旅行(その3)

ネットで見ると、上原港便が今日は運航しています。台風で1週間以上欠航が続いていたのすが、今日は運航。素晴らしい。

実は私の相方、友人は岡山県民で「晴れの国」出身の晴れ男を自称しているのです。さすがは、というところです。

まずは石垣の海です。

石垣空港からダッシュでフェリー乗り場へ。フェリー乗り場の海の色がすでに違います。

そういえばフェリー乗り場のお弁当の値段に感激。

ご覧のとおりの青空の西表島に到着です。

西表の海の色です。宮古や石垣と、やっぱちょっと違う、どっちが良いじゃなくて、色味が違う気がします。

お昼は八重山そばに野菜を載せたものです。沖縄のそばらしくコシのあまりない麺でした。

さていよいよケービングのスタートです。

「濡れてもいい服ですね」と聞かれ、普通に「いいですよ」と答えました。

私も友人も岡山育ちで、鍾乳洞は珍しいものではありません。岡山には井倉洞、満奇洞があり、何度か行ったことがありました。

しかし頭にランプをつけて行くなんてことはなく、せいぜい頭をかがめるくらいのことでした。

さて西表では・・・

滑ってころんで、ジーンズには泥がベッタリ、肘まで泥が・・・

最後は水の流れる中、四つん這いで進まないと抜けられない穴をくぐりぬけました。友人はパンツまで水につかりました。

この年になって、こんな態勢で水に浸かりながら苦しい思いをするなんて・・

濡れてもいい恰好ですね、という確認ではなく、「濡れますから着替えを持ってきてください、持ってますか?」と訊くべきだと思いました。

まあしかし、面白かったです。何より、今までやったこともなければ、今後やることもないだろう体験をさせてもらいました。ありがとう、です。

星砂の浜に行きました。星砂を自分で見つけることは何年来の私の夢でもありました。何度か本島や離島で探しましたが見つかりませんでした。今回、西表の星砂の浜ということで、きっと見つかる、と思っていました。

ありました。だけどとても小さく、最初の感想は「残念」でした。

星砂の浜で星砂を売る!?というお土産屋台が一店だけありました。そこで売っている星砂は本島のお土産屋さんのものと同じ、茶色くて立派な大きさでした。

「こんなのなかったよ。もっとすごくちっちゃいのしかなかった」と言うと、おじさん、「これは輸入だから」とのことでした。

これが西表の星砂です。チョーちっちゃい。1mmちょっとしかありません。でもだから愛らしく思います。ひょっとしたら今までも、見ていたのかもしれません。お土産屋さんで売ってる星砂が見つからなかっただけで。

さて、ホテルの部屋です。気持ちの良い部屋です。

部屋のベランダで酒など飲みつつ休憩しました。(私は喘息持ちで禁酒してます) 11月という沖縄にはベストシーズンらしく(あと3月もいいです)気持ちの良い空気と温度と夕焼けでした。ただちょっと星空ツアーにはご覧の通り、雲、多いんじゃね?と気にしてました。

さて、夜も更け、いよいよ星空ツアーです。これがまた晴れ男の本領発揮、たまげるほどの、ものすごい威力で満天の星空となりました。台風の影響で昨日までフェリーが欠航する天気だったのですが・・・

ツアーの車が目的地に着き、友人が先に降りたのです。降りる途中で彼は夜空を見上げ、「お、お~・・・」と言葉を失いました。天の川が普通に見えているのです。これは衝撃。

パイナップル畑の真ん中でクルマをとめ、シートを広げてゴロンして星空を見上げます。 残念ですが、カメラは携帯しかなく、星空は写せません。こちらのポスターでご勘弁。星空保護区なんだそうです。

端のほうには雲もあるのですが、上空には風が結構あって、眺めているうちに流れて行きます。流れ星がピュンピュン飛びます。狙ったわけではないのですが、新月で、まさに満天の星です。色んな星が見えすぎて、わかった星座はカシオペア座だけでした。

私の人生には過去2回、息をのむ経験があります。今日が3回目です。人生3大ビックリと呼びます。 ・・そのうちの2回は今日の友人と一緒でした。

後日談ですが、友人とのLINEで「人生3大ビックリだった」と書くと、彼から「人生10大ビックリを目指そう」と返事がきました。私はこのセリフにシビれています。彼はこんな、大きな優しさを持っているのです。

星空に後ろ髪を引かれながら、ホテルに戻る途中、ライトに照らされ道にボコボコ盛り上がりの影が・・  降りてみると

ヤシガニです。

星空ツアーが雨の時、夜のジャングルツアーに切り替えて、ヤシガニを探すのだそうですが、僕たち両方見れて、ラッキーでした。

コイツの甲羅はとても固く、ヘタするとタイヤがパンクするそうです。

茹でて食べたら美味しそう、なんて思ってはいけません。野生種には毒があるそうです。 下は資料映像です。

以前の那覇市内の居酒屋でのヤシガニです。正直あまり美味しくありません。

さて、今日のところはこの辺で。明日は竹富です。

2018年西表島旅行(その4)に続く  

2018年11月西表島旅行(その2)

金曜日、会社には休暇をいただき、ゆっくり午後から那覇へ向かいました。着時間は16:05です。

西表島には、翌日1便で石垣空港に飛んで、そこからフェリーです。実は今朝も上原港便は欠航でした。明日は運航するよう祈っています。

まず小禄(沖縄風にはウルク)のホテルにチェックインしました。そこで友人と待ち合わせです。ホテルは空港から2番目に近いところです。1番近いのには団体さんが入ってて満室でした。

ソッコーでお土産を買いに国際通りと公設市場周辺に向かいました。私が自宅を買った不動産屋さん、ハウスメーカーさん、母がお世話になっている施設とNPOの皆さん、いきつけのチャンコ屋、勤務先、家族と娘の生徒さんたちに、大量に買い付け発送しました。6年も住んでたもので、どことどこで何を買うのかわかっているので手早いものです。

今回、友人に「橘餅」(きっぱん)を紹介しました。今は謝花きっぱん店(じゃばな)でしか作っていません。九年母という柑橘を炊いて練って作ります。

写真の右側の、中が緑色のほうが橘餅です。「もう今日の分は売り切れです」と言われたのですが、東京から来たので、ぜひ味見で1個だけ、とお願いして明日の販売分から分けていただきました。

左側の茶色は冬瓜漬けです。砂糖漬けなのでとても甘いのですが、冬瓜の風味を感じます。

那覇の夕食は、沖縄勤務時代に一緒に仕事をした2人と一緒に「琉音」(りゅうね)を予約しました。琉音は琉球料理研究家の山本彩香さんを受け継ぐお店です。今のマスターは千葉の市川出身だそうですけど。

とにかく落ち着いた店で、高級すぎず、沖縄時代の家から近く、私にはとても居心地の良い店なのです。ただし、コース料理のみの完全予約制です。ご注意ください。

琉球料理は居酒屋の沖縄料理とは相当違います。例えば、ご存知「ゴーヤーチャンプルー」は「ゴーヤと豆腐の油炒め」と思っている人は多いと思ます。

でも伝統的なお店のものは、ゴーヤーが出汁に浸っていたりします。とてもやさしい味なのです。沖縄は暑いところなのに、琉球料理にはコーレーグース以外に基本、辛い物がありません。油ギトギトのものもありません。

琉音のお料理の一端です。


お通しにあたります。豆腐餻 (とうふよう)です。3時間前からアルコールを飛ばしたそうです。右下の耳かきみたいなもので、少しずつ削って食します。

                  

上の容器はカラカラと云って、泡盛の入れ物です。生(き)でいただくのが本来です。

お皿の半円形のものは田芋(たーんむ)を煮たものです。左の黒いのは「みぬだる」と言います。豚肉を出汁で煮て、胡麻を乗せたものです。てぃんぷらはゴーヤー(綿ははずしてない)と島らっきょうです。

ゆし豆腐です。本土でいうおぼろ豆腐です。出汁に泳がせています。やさしい味です。

ジーマーミー豆腐です。落花生を絞って、イムクジ(芋のくず:でんぷん)を加えます。胡麻豆腐の場合だと葛を加えるわけです。

スーチキーです。豚肉の塩漬けを戻したものです。

葉裏が紫の野菜はハンダマです。少しヌルっとします。これは加賀の金時草が伝わったものと思っています。申し訳ないですけど、私が食したなかでは、金時草の方が肉厚で柔らかいと思っています。

加賀と沖縄って意外とつながっていて、昔は北前船が沖縄まで来ていたそうなんです。北海道の昆布を積んで、琉球経由で中国に輸出していたんです。建前からすると密輸です。

中国からの帰り船は漢方薬を加賀に運んだわけです。ナルホド、ですね。

加賀の漆器は有名ですが、沖縄の琉球漆器もたいしたものです。沖縄の湿気が漆にはいいんだそうです。堆錦(ついきん:漆をもり上げる技法)といった独自技術もあります。 ・・琉球漆器はまた別の機会に取り上げます。

「ソーミンタシヤー」です。ソーメンの炒め物です。味付けは塩のみ、青ネギを散らし、島らっきょうを加えています。茹で加減と塩の量がすべてです。

このほかにも、どぅるわかしー(田芋、出汁、豚肉、椎茸を練り合わせたもの)、ラフテー(いわば角煮)、豚飯(とぅんはん:出汁をかけてお茶漬け式豚肉入りご飯)、デザートは西国米(しーくーびー:タピオカ)など色々いただき、お腹いっぱいになりました。

ところで、こうしてみると、お魚料理がありません。やっぱ舌の肥えた人たち(昔の支配者層)は暖かい海の魚は美味しくないことを知っていたのかもしれません。

食後、4人でジャズクラブの「パーカーズムード」に行きました。ここも私のお気に入りです。たまたま今日はゲストに中村真(まこと)さんが来ていて、楽しいライブでした。

左の写真は以前の資料映像です。ギターの人がオーナーです。悪魔的な上手さです。この日はドラムスがオランダ人、クラリネットは米軍楽隊から飛び入り参加です。

沖縄入り初日でした。明日からいよいよ西表です。

2018年西表島旅行(その3)につづく 

2018年11月西表島旅行(その1)

高校時代の友人が、この夏仕事で大変な苦労をしました。その彼から「沖縄、一緒に行かない?」と誘われました。

この夏、禁煙を果たした私に「沖縄、行こう」という誘いでした。私は15の夏から(高校からですけど)45年に及ぶ喫煙習慣から抜け出して3カ月というところでした。数時間の禁煙が嫌で、ずっと海外旅行は念頭にありませんでした、というほどのタバコ好きだったのです。

「お互い、ご褒美旅行」と云うことで、私が沖縄から帰って1年半の間で2度目の沖縄旅行が決まりました。

過去、彼とは多分5回、沖縄旅行をしています。というか、私の単身赴任先に毎年、他の友人たちと旅行に来ていたのです。

6回目ともなると、オタクと呼ばれることを誉め言葉と思っている私でも、訪れるところに迷い ①基本に戻って首里城あたり ②つい避けてきた戦跡巡り ③2度目の離島(離島の離島を含む) の選択肢を示しました。

すると返ってきた答えが、離島の離島の極み付け「波照間島」‼ でした。

今は飛行機はないと聞いていたので、土曜に行って、日曜に帰ってこれるのか、宿はあるのか、の調べから始まりました。

すると「フェリーの欠航率」が10月11月は、29%とか30%なことがわかりました。

石垣島まで行って「欠航」となった時に泊まるところはあるのかとか、欠航率が30%ということは行きと帰りで、「3割バッターが2打席のどっちかでヒット打つのと同じ確率だよね」と気づきました。日程に余裕がないと、決行に踏み切ることはできません。

それで波照間島はボツとなりました。泡波(波照間の貴重な泡盛)は断念してもらいました。

初めて訪れる土地の観光で、コンパクトに漏れなく楽しむには「観光バス利用」「ガイドさん利用」がとても有効なことを経験で知っています。ふんだんに時間があれば、右往左往も楽しみの一つなのですけれど。

私はとにかく、竹富島に半日はいたい、あの白い道をもう一度、ウロウロしたい、星砂を自分で探したい、という希望がありました。

あとはネットでツアーを探しました。

西表の「ケービング」と「星空」に目を留めました。ダイビングという選択もありましたが、ダイビングは前年の慶良間がすごく良くて、慶良間ブルーでトドメを刺した、という気がしていました。

結論を先に言うと、上記ケービングと星空のツアーはとても良くて、(幸運にも恵まれて)ここに紹介します。

https://iriomote-tour.com/plan/trekking044

https://iriomote-tour.com/plan/nighttour081

スタートがいずれも上原港です。なので上原港近くのホテルを予約したのですが、旅行前日まで欠航が続いていました。クルマで1時間の大原港には通常運行していました。

という波乱の幕開けとなった旅行でした。

2018年11月西表島旅行(その2)に続く