チェリビダッケのベートーヴェン、ブラームスの交響曲を紹介します。

先日、高校時代の友人LINEグループで、このリンクが貼られました。

チェリビダッケのベートーヴェンの交響曲第9番合唱付きの第4楽章です。非常に独創的な演奏です。それに、この写真は筆者ヘンデルの知るチェリの様子とはだいぶ違います。けど髪の毛を振り乱しているのは置いといて、顔の造作は確かにチェリのようです。

第九については本ブログ1月15日でも取り上げました。今日はチェリビダッケについて語りたいと思います。

チェリって最近はTUBEのおかげもあってでしょうけれど、一般でもよく聞く名前になっているようです。でもちょっと前(ちょっとと言っても30~40年前・・)はコアなクラシックファン以外には、なかなか知られていなかったのではないでしょうか。

なにせ録音嫌いなんです。どこまで本当なのか、筆者は(ネットで調べても)よくわかりません。生前の録音は1枚だけと言う人がいて、それもチャリティ用だ、とおっしゃるブログもありました。モノラル時代の録音は、ある説もありました。

今ある録音は没後発売された、遺族公認の正規盤だそうです。ほとんどがライヴ盤です。それまでは海賊盤しかなく、録音自体ひどいものだったそうです。

録音嫌いの彼の言い分は「音楽はその時の一瞬だ。コンサートホールによって残響時間も違う。複製には価値がない」というものでした。

実は筆者ヘンデルはチェリが初来日した1977年、読売日響を振ったとき、そのホールにいたのでありました。恥ずかしながら、実はその時の曲目を覚えていません。多分ブラームスだと思うのですけれど。(ブラームスファンの筆者のことですから)

いまネットを見ると「遅い」という人が多いようです。筆者ヘンデルは当時、カラヤンよりもカール・ベームに心酔しておりました。そのせいか、チェリを聴いても「遅い」とは感じません。今聴くと、2楽章とか、ひっぱるな~という気はしますけれど。逆にカラヤンは速くて、なんかせわしない気がしているのです。

多分、録音嫌いのチェリに対して、録音大好きのカラヤンが、今の世代にとって聞きなれた「標準」になっていて、一方チェリは「独創的」になったのではないかと思います。 ・・ちなみに今でも筆者ヘンデルにとってはベームが「標準」です。

フルトヴェングラーがナチ協力疑惑で演奏が禁じられた時代、チェリがベルリンフィルを振っていました。フルトヴェングラーが1947年に戻ってきた際、ベルリンフィルはチェリの毒舌、偏屈に辟易としていたそうで、フルヴェンの後はカラヤンが首席指揮者に就任した、という流れでした。

当時、人気はチェリの方が高かったそうですが、一説には彼がルーマニア人だったから降ろされた、とも言われます。 んなこと言ったらカラヤンだってザルツブルク出身のオーストリア人じゃん、と思いますけどね。。

なんともチェリらしい録音を紹介します。アマゾンミュージックのものなので、ワードプレスに埋め込めるかどうか、わかりませんけれど、やってみます。

https://music.amazon.co.jp/albums/B00BK65GOI

昔から、曲が盛り上がってくると「うなり声」が聞こえる、という評判ではありました。この録音は明確にオケと一緒に「唄っている」、または感に堪えず「うなっている」、または本番中にもかかわらず「オケに指示を出している」ことがわかります。

これを含めてチェリなんです。

今さらですが 知った貴重な沖縄のサンゴ礁

先日、自衛隊ヘリコの宮古島での墜落事件がありました。お悔み申し上げます。

古くからの友人(毎年沖縄に一緒に行く友人です)からLINEがありました。「昨日テレビで見ました。墜落したのは、以前に宮古島から橋を渡って、空港の端で車を停めましたが、その目の前ではないでしょうか。とても綺麗な海を見た記憶があります。あの先はそんなに深かったんですね」

多分この光景のことだと思います。 友人の言うとおりでして、すぐそこでも100mの水深だそうです。沖縄の場合、遠浅で、なかなか泳げるところまで行けないところが多いのですけれど。

筆者ヘンデルは全くの素人ですが、調べてみると、どうも落ちたところは裾礁(きょしょう)の先か、島棚(insular shelf)の外だったようです。実はその先には沖縄トラフ(海盆)が口を開けているのでした。

ちなみに宮古島の南側には南西諸島トレンチ(海溝)があります。オマケですけれど、西表(いりおもて)、石垣、宮古から本島に続く琉球海嶺(琉球弧)には、途中に慶良間ギャップがあります。

さてそこでサンゴ礁の成り立ちですけれど、これは「理系地理マスターひろ」さんのブログで「受験地理B短期マスター塾」をご覧ください。https://juken-geography.com/systematic/coral-reef/ です。(勝手に紹介させていただきます。お許しください) 裾礁(きょしょう)、堡礁(ほしょう)、環礁(かんしょう) の違い、さらに世界の分布図が載っています。

まず環礁といえば、ゴジラの故郷ビキニ環礁をすぐ思い出すのはトシのせいでしょうか。あんな綺麗なところで核実験なんて、ざけんじゃねーぞ、と思っております。

堡礁で即、思うのはクレートバリアリーフですね。オーストラリアのほんとにグレートな広さの堡礁(バリアリーフ)です。

裾礁ですが、受験地理B短期マスター塾サイトのサンゴ礁分布地図をご覧いただくと、裾礁は沖縄に集中していることがわかります。 世界には環礁が集中しているところ、堡礁が集中しているところ(グレートバリアリーフ等)があるのですが、裾礁については沖縄が世界の中で圧倒的な密度の高さです。

裾礁とは、中央島のまわりに、海岸からすぐサンゴ礁が存在している状態です。つまり、沖縄近辺は海岸から続くサンゴ礁をシュノーケリングで、ダイビングで、すぐそこで見て、楽しむことができるのです。それが世界的に見ても沖縄に集中しているんです。

なにか、沖縄のサンゴ礁や、サンゴが砕けてできた真っ白な砂浜が愛おしく思えてきました。

慶良間で潜った時の写真で、左は古くからの友人、下は海亀のシッポ(?)です。

果報(カフウ)バンタ(崖)から望む裾礁です。遠浅が続いて、その先白波が立って、その向こうの海が青いのは、サンゴ礁が終わって、一気に深くなるからだと思われます。沖縄はこうした海底地形がほとんどです。

例外が南大東島です。隆起環礁というそうです。サンゴ礁が隆起してできた島である証拠は左下の写真、地面の石灰岩です。貝の化石がいくつも混じっています。 環礁全体が隆起したので、右の写真のように、海岸がなく、断崖で囲まれています。フェリーの乗り降りはクレーンで吊って行います。釣りをしている人に聞いたら、ほんの15m先は水深50m!だそうです。

いやー、沖縄って、ほんっとに良いところですね~!(水野晴郎さん風・・フルッ)

経験に基づく投資の話 その⑬  テスラ1Q決算 筆者ヘンデルのメモ

4月19日テスラが2023年1~3月期決算を発表しました。それにつきまして、筆者ヘンデル用のメモ(備忘録)として記します。期待と誤解によるメモの可能性があります。

純利益は25億1300万ドル、前年同期比24%減でした。日経によれば「値下げが減益につながったのは明らかだ」とのことです。売上高総利益率が19.3%と直近のピークだった前年同期29.1%から低下したのでした。販売台数は増えているのですから、販売価格の値引きが減益要因だったのは確かです。増収減益です。これは良くありません。

3か月で3回、主力のモデルYで合計29%も値引きした理由は何でしょうか。(つい3日前、一転値上げしたというニュースがありましたけれど。モデルXは約2.6%、モデルSは約2.9%値上げという微調整でした)

①普通に、テスラのクルマが売れないから値下げした、というシンプルな理由。その背景には他社との競争激化がある。テスラ独走態勢の終焉か? 

②競争が激化したというより、景気減速が顕在化を始めたのかもしれない。金利が上がれば自動車の売上げは落ちるのは道理。

③マージンを犠牲にしてスケールを取りに行く、という経営判断。(イーロン本人がツイッターに書き込んでいる) これは経営判断として正しいと思う。

・自動車産業は損益分岐点が高い産業で、売上げが伸びるほど、利益が大きく伸びる体質であること。ベルリン工場、オースチン工場が順調に立ち上がり、供給に問題がないことが背景にある。さらにメキシコにも工場を作ることにしている。

・テスラは大衆車メーカーを目指している。フェラーリやマクラーレンではない。量が売れることが前提。そのためには値段と供給。供給に問題なければ、値段が決め手になる。

・EVは、ひょっとしたら過去のPCのように、性能が上がると同時に値下がりを繰り返すアイテムになるかもしれない。部品点数がガソリン車よりも少ない、ということは価格の低減が可能ということになる。

・テスラの場合、モデル3、モデルYを主力にモデルS、モデルXの4車種しか生産せず、この量産効果は大きい。ましてオンライン販売であり、広告も打っていない。

・「製造コストを半減した新型EVを投入する構想を持つ」と日経にもある。

・米国EV税額控除(最大7500ドル)の対象が米3社に絞られた。

最後に、もうオワコンとも思われるARKのサイト(4月20日)によると「ARK’s updated open-source Tesla model yields an expected value per share of $2,000 in 2027. 」「ARK の更新されたオープンソースのテスラ モデルでは、2027 年の 1 株あたりの期待値は 2,000 ドルになります」

キャシー女史は4年後には自動運転、ロボットタクシーの実現を見込んでいるようです。

 

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

 

 

 

 

経験に基づく投資の話 その⑫ チリ大統領、リチウム産業の国有化発表

4月21日(金)12:54 ロイターのツイッターのヘッドラインです。

今後、国内の巨大なリチウム事業の経営権を業界大手のソシエダード・キミカ・イ・ミネラ(SQM)とアルベマールから国営企業に移管する。政府は既存の契約を破棄しない。SQMの契約は2030年に切れる予定。

これには息を吞みました。3月18日本ブログで報告した通り、ALBを当時200トビ台で仕込んだばかりなのです。昨年11月334ドルから大きく下がり、チャートからすると200ドル割れで買いたいところだけれど、欲張っちゃいかん、と思っての200ドル台買付だったのです。

記事によれば、議会の承認が必要で、議会は3月提出の税制改革法案も棚上げになっている、とありました。

SQMが2030年まで契約があるとすると、大統領選はあと2回あります。法案を棚上げするという議会との関係からしても、そんなに長持ちするかどうか、わからないと思いました。 また、筆者が保有するALBの契約がいつまでなのか、昨日時点では不明だったのですが、ま、慌てなくてよかろう、と判断しました。

今朝になっての結果は、173.75ドルの-19.31ドル、アフターアワーで177.00ドルでした。 SQMのほうは63.44ドルの-14.47ドルでした。 なぜALBの方が被害が小さかったのかは、わかりません。

大統領によれば「経済成長の促進と環境保護が狙い」だそうです。 環境保護は重要です。チリのリチウムの採掘では、ポンプでリチウムを含む地下水をくみ上げて人工池で天日干しにして、粉末にして製品にするのです。このくみ上げる塩水が大量で、リチウム1トンあたり約50万ガロン(190万リットル)が必要なのだそうです。1日あたり約2100万リットルもの塩水をくみ上げて天日干ししているという記述もありました。その過程で多くの水が失われるのです。

一晩明けて、ALBの契約は2043年だと知りました。(裏は取れておりません) 大統領の政党Convergencia Socialは多数派ではないそうです。ということで、塩湖の国有化は20年先の話で、その政策の実現性は低い(当分の間)ということがわかりました。

ここはもうしばらく我慢しましょう。リチウム株が下がっているのは、いまEVが売れていないということであり、何故売れていないかというと金利の上昇で需要が減退しているから、要はこれから景気が悪くなるからということです。 EVがダメなのではなく、リセッション懸念が理由で下がっているところに(だから筆者は買ったのですけれど)実現可能性の低い悪材料が出たわけで、状況は変わっていないと思われます。

ここは継続することにしましょう。

 

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

 

 

 

 

続・町田の春景色 +前橋の春

4月6日のしだれ桜です。

お隣の大和市の「さくらの小道」です。

4月10日八重桜です。

ハナミズキと、見事なツツジです。

右はシャクナゲです。

4月10日の八重桜ですけれど、房と呼ぶのか、ソフトボール状と呼ぶのか・・・ たぶん「関山」という品種です。

4月10日、お散歩コースの境川沿いのスイバと菜の花です。右は河津桜のサクランボです。ネットによると、黒くなるまで熟れても、美味しくないそうです。

下は4月11日のシャクナゲと八重桜です。

拙宅のチューリップ、「バレリーナ」が満開になりました。遅咲きです。スッとした立ち姿にオサレなトンガリ花びらが特徴です。

4月20日、前橋市の敷島公園バラ園に行きました。前橋に所用がありまして立ち寄ったのですが、もう2週間ほどあとで、満開になると思われます。

600種、7000株と書いてありました。以前訪れたことがありまして、ゴールデンウィークには、そりゃ凄いもんです。

牡丹は満開です。見事です。

オマケです。南町田グランベリーパークの109シネマ前の巨大AR画像です。筆者だけが映るのって数少ないタイミングなもので。。 つい。 ご笑覧ください。

経験に基づく投資の話 その⑪ JPM好決算、NVOの急伸止まらず、AT1債について思うこと

JPモルガンが14日発表した2023年1〜3月期決算で、純利益は前年同期比52%増!の126億ドル(約1兆6700億円)でした。消費者部門などで金利収入が大幅に増えました。リセッションを考慮して貸倒引当金を計上しましたが、収入増で相殺ししました。

EPSは予想$3.37に対し$4.10、売上高成長率は前年同期比+24.8%でした。クレジットカードの支払遅延は微増、ROEは18%(前年同期は13%)でした。

ほぼ文句なしの決算で、14日株価は終値ベースで+7.55%と急伸しました。この上昇幅はJPMにとってハンパじゃありません。シルバーゲートに始まるローカル金融危機(筆者ヘンデルの命名)はJPMにとって漁夫の利だったようです。3月26日の本ブログに記した表現は“焼け太り”でした。

NVOの続伸の理由にはInvestor’s Business Dailyが4月12日に報じた「Aspect Biosystemsを$75Mで提携を契約、将来$650M支払う」とのことで、これがまた話題になったようです。

あと、筆者ヘンデルがウキウキしているのは、VIST(ビスタ・オイル・ガス)です。NVOを1回目に仕込んだ2月8日ブログで、同時にXLE(資源株ETF)を仕込んだことを報告しました。あまり根拠がなくてブログに取り上げずに申し訳なかったのですが、同時期にVISTも仕込みました。メキシコとアルゼンチンに鉱区を持ちます。資源株を買いたいと思っていて、チャートを見るとcup with handle(海外では最重要な上昇パターン)を形成していたので買い付けました。やはり資源は怪しい(良い方に)です。これから景気が悪くなるってのにおかしいっちゃおかしいのですけれど。サウジ減産、てニュースはありましたけれど。

三菱UFJモルガンスタンレー証券がAT1債を950億円販売していることがわかりました。報道だけでは、いつの販売で、その条件(金利、最低額面など)も不明です。少なくとも2022年6月に発行した16億5000万ドルが9.75%だったことがわかっています。(これを950億円販売したのかはわかりません) 購入したのは個人が1300口座、法人が250口座だったそうです。

9%なんて金利は、リスクの高さとの見合いであることをわかっている、はずなのですが。野村総研の元日銀審議委員の木内さんのレポートによれば、欧米のプライベートバンカーは個別金融商品を推奨することはない、のだそうです。日本のほとんどのプライベートバンカーは商品の販売者で、販売した手数料の一部を得ています。

1300人の不幸な人が出る理由は ①金融リテラシーがないか、足りない(顧客も、ひょっとしたら販売側も) ②手数料中心のビジネスモデルであること  だと思います。筆者自身が過去、何度も何度も、ずっと似たりよったりの商品を販売してきました。申し訳ないことに。それでも販売する際は、リスクについて、わかるように説明をした自信はありますけれど。 もうここ10年か15年以上、この手の商品は顧客に紹介していません。 

投信の運用会社を何社かネットで見ましたが、さすがにクレディを集中的に買っている投信はないようです。それにしても、こんな商品を個人に販売するのは如何なものでしょうか。営業企画なのか商品企画なのか知りませんが、三菱UFJモルガンスタンレー証券さんの姿勢を問いたいところです。

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

町田の春景色 2023

1月20日、梅がほころび、2月12日には境川沿いの河津桜が開花しました。もうすぐ、春です。

2月27日、拙宅の玄関アプローチの細長い花壇にチューリップが芽吹きました。春は間近です。

真北に向いていて、西日が夕方当たるかな、というくらいの厳しい環境です。さらに今年は毎日霜柱が立つ状況で、心配していました。この芽吹きはとても嬉しかったです。

3月15日には、境川沿いのツクシが絶好調になりました。春が始まりました。

3月20日恩田川の桜が三分咲きになりました。同じ日、カワセミを目撃しました。(携帯カメラなので、ちっちゃいです)

恩田川遊歩道です。桜の回廊が3キロほども続きます。両岸なので、往復すると6キロです。 妙に人懐こいハクセキレイが寄ってきました。

3月22日のハナニラと29日のスノーフレークです。どちらも「都有地」のフェンスの中なので、誰も手入れもしないし、できないという場所で、元気に咲いています。

 

3月29日、ゼンマイを発見しました! これには驚きました。南町田グランベリーパークのホームの法面です。この駅にはスヌーピーミュージアムがあります。

同じく3月29日には紅白の桃の花が満開です。30日、行きつけのラーメン屋さんで並んでいたら、街路樹の根元にスミレの花一輪です。 久しぶりに見ました。

4月1日、いよいよ恩田川の桜が満開です。

一部では花筏が始まっています。下流に行くと花筏に緋鯉、鴨も見られました。筆者は、この緋鯉と鴨とは去年からの知り合いです。

この緋鯉と鴨は仲が良くて(ホントのところは知らないけれど)いつも一緒にいます。(多分、エサをくれる人がいて、それを鯉も鴨もどっちも狙ってるから・・かな?) かわいいので、去年の動画をご覧ください。

4月4日、ついに拙宅のチューリップが満開です。春だぞ~っと実感します。

4月5日、そばの小学校の外構の花壇です。ネモフィラです。

4月5日、町田の桜はまだ終わりません。(正確には境川の向こう側なので、大和市の遊歩道ですけど)八重桜はまだ五分咲きです。

「桜は人に見られるように下を向いて咲く」と言います。八重桜や、しだれ桜は下を向いて咲くことがわかります。梅と違って花柄が長いので、八重だと重くて特に下を向くのではないかと思っています。←素人考えです。

失業(引退?)すると、こんな時系列(季節の移ろい)がわかっちゃうんです。

では、また。

経験に基づく投資の話 その⑩ NVO急伸! 今からでも買い乗せする理由

2月8日に本ブログで「新規買いしました」と報告したNVO(ノボ・ノルディクス)が130ドル台から、先週末159.14ドルに急伸しています。

本ブログの読者からも「買ってよかった」とコメントいただいています。

昨日、エラいことに気づきました。我ながらなんてマヌケだったんだろう、と反省するところではあるのですが、もはや“あとのカーニバル”なのですけれど、今からでも! 追加で買い乗せします。

筆者が一番信頼している投資信託「キャピタル世界株式ファンド」(実はこれはアメリカのキャピタルグループが運用するNew Perspective Fundに100%、これに投資するのです)の組入上位10銘柄の、第2位に登場していたのです。この米国New Perspective Fundはケタ違いに大きな投信です。現在でも15兆円(132円換算)を超える残高です。国内の投信とは2ケタ、違います。

NVOは、その組入れ第2位で組入比率2.38%(Bloomberg)ですから、New Perspective Fundはザックリ3500億円を保有している勘定になります。キャピタルグループとしては、兆の単位で持っている計算です。

確か去年の暮れには「ま~だTSLAが組入れ1番だよ」「なんてしつこいんだ(誉め言葉)」と思っておりました。この投信はテスラを長年組入れて、テスラの株価がピークのころには評価額で6,000億円以上も保有していました。キャピタルグループはマスクに続いて第2位株主でした。

世界に冠たるMutual Fund(ミューチュアルファンド:会社型投信)は非常にしつこいのが多いことを知っています。このキャピタル、他にはアライアンス、ベイリーギフォード、ブラックロックなどです。中南米のアマゾンと呼ばれるメルカドリブレや、コロナワクチンのモデルナなど、彼らはベンチャー時代からずーっと投資し続けているのです。

New Perspective Fundの売買回転率は25%だそうです。一回買ったら平均で4年間持つ、ということです。売り買いを重ねる投信とは一線を画します。質の高いリサーチとそれに対する絶大な信頼がもたらす数字です。

ということで、キャピタルが買った以上、向こう何年もNVOを持つことが予想されます。それに相乗りしようと思います。

筆者がそこまでキャピタルを信頼する理由です。 「大きい」ということは「世界中の投資家がみんなで預けて、運用が良いから出ていかない」ということに他ならないと考えるからです。New Perspective Fundは1973年3月13日以来の運用です。もう運用期間は50年を超えています。その間、MSCI ACワールドインデックスはもちろん、S&P500指数も上回る運用を続けているのです。もちろん信託報酬控除後です。

実は筆者の確定拠出年金は当初、フィデリティ世界株式にお世話になり、キャピタルが日本に上陸してからはキャピタルで、現在もお世話になっています。以前にこのブログに書きましたが、筆者の確定拠出年金は去年春、いったんすべてを定期預金にしまして、去年10月から6か月計画で定期定額によりまして、キャピタル世界株式ファンドを買い付けてきました。今月、フルインベストメント状態になりました。

キャピタルの保有上位銘柄があまりにずっと変わらないため、去年暮れから、マヌケなことに月次報告書を見ていませんでした。昨日、気づいたらNVOが第2位です。これだけ急に組入上位に来たわけですから、「前から持ってて、値上がりしたから上位に来ました」のではない、と思われます。 ←筆者の見解です。

ということで、ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もない、盲目的な理由で買い乗せしようと思います。(2月に買ったときも、自分にNVOの薬が処方されて、調べたらイーロンも使ってた、というだけの理由でした)

ところで週末、原油が跳ねているようです。NVOと一緒に仕込んだ資源株、いよいよ報われるかな?

 

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

 

 

経験に基づく投資の話 その⑨ 欧米の銀行の不安について まとめメモと投資方針

今回の欧米銀行のバタバタについて、筆者が満足・納得できる、まとめた文章、ブログがいま一つ見当たらず、自分で作成することにしました。従いまして、本日時点の筆者用メモです。なので今回は難解です。筆者の事実誤認の恐れがあり、また今後想定外が出現する可能性もあります。

シルバーゲート・キャピタル(SI) 3月8日、清算すると声明。クリプト(仮想通貨)の作業代行をしていた。仮想通貨取引所FTXの破綻と同時に預金の引出しが起きた。資金流出に対応する資産売却で損失が膨らみ、自己資本比率が規制の水準を満たさない可能性が出た。

シリコンバレーバンク(SVB) 3月10日取付騒ぎが起きた。大手行は相手にしないようなスタートアップ企業で口座を作る。ベンチャーキャピタル(VC)から投資されたら、それを目当てに融資する。預金は長期国債で運用していたが、金利上昇で18億ドルを損失計上し、自己資本強化のためゴールドマンサックス(GS)で増資すると発表した。それが信用不安を招き、取付騒ぎとなった。 

シグネチャーバンク(SBNY) クリプトの作業代行。3月12日事業停止命令。FTX破綻、SI、SVB破綻をみて同行にも信用不安が走った。FDIC(Federal Deposit Insurance Corporation:連邦預金保険公社)管理下におかれる。マンハッタン商業用不動産の融資の10%シェアを持つ。

●IPOウインドウが閉じている現在、プライベートエイクティ(PE)やベンチャーキャピタル(VC)は商売あがったりになっています。

●ダイレクト・リスティング(上場にあたり引受証券会社をおかず、直接、既存株主が市場で売却する仕組み。スラック、スポティファイなど)、SPAC(未公開企業と合併するための事業実体を持たない上場会社。Special Purpose Acquisition Company)などが、もうボロボロです。金利上昇だから。シリコンバレーの時代は終わりました。

こんな環境ではSVBは生きていけません。取引先であるアントンプレナーはIPOができない、金利上昇でダイレクトリスティングもSPACも止まっている・・それを肌で知っているのがスタートアップのCEOたち。だから彼らが真っ先に預金の引出しに走ったわけですね。

ファースト・リパブリック・バンク(FRC) 3月15日S&Pは格付けをBB+ネガティブ(ジャンク級)に引き下げた。16日にはJPM(JPモルガン)、C(シティ)などが300億ドル(4兆円)預金した。そりゃそうで、SVBやFRCから逃げだしたお金がJPM、BAC(バンカメ)、Cに駆け込んでいる。だからJPMなどにはお金が唸っている。コンソーシアムを組んで還流させる。 ザッカーバークの住宅ローンを融資したのはFRCとも。

クレディ・スイス(CS) 旧スイス三大銀行で1番だった。他の2行、UBS(Union Bank of Switzerland )とスイス銀行コーポレーション(SBC)が合併して現UBSとなり、こちらが最大手になった。今回はスイス中央銀行が音頭を取ってCSはUBSと合併へ。預金1000億ドルが流出したといわれる。アリババの主幹事にもなったCSだが中国ブームが終わり、IPOも崩壊。アルケゴスでも44億スイスフラン(5,200億円)の損失を発表している。

●アメリカの地銀で起きている不安とクレディ・スイスは関係がありません。アメリカでは金利上昇を背景にPE,IPO、SPAC,ダイレクトリスティングが崩壊して、次々と銀行破綻を起こしました。まだまだ破綻が出てくる可能性があります。(ゴキの1匹、とは言わないけれど)

●CSの買収話に待った!をしたのがAT1債のホルダーです。AT1債とはAdditional Tier1債券の略称です。偶発転換社債(contingent convertible bonds:CoCo債)とも呼ばれます。リーマン後に、普通株式を出せないような銀行が発行しました。株価が安いと、増資するともっと値下がりします。それは既存株主が許しません。でも永久債って返さなくていいんだから株と同じじゃね?ということで、これ、「みなし株式」でいんじゃね? となり、だけど潰れたときは株と同じで無価値になっちゃうよ、てことです。無価値にならないと、ティア1とは見做されません。ハイリスクだから、「10年物米国債の利回りは現在約3.58%だが、クレディ・スイスのAT1債の表面利率は9.75%」(3/24 BUSINSS INSIDER)

CSの株主はわずかなりともUBSの株をもらえるのに、AT1債はゼロになる、だから文句が出ています。 ・・・高い金利をもらってきたくせに。

 

筆者は、リーマンショック後、アメリカの銀行はCBOなどの不良債権を整理したと思っています。しかし当時から、UBSやCSなどを始めとした欧州の銀行は体力がなさすぎて、整理することができていないと聞いて(思って)いました。筆者の知るところでは一部日本の未上場金融機関も整理しきれなかったのではないか、と認識しています。

クレディスイスでは、バーゼル3(リーマンショック後の、銀行の3回目の国際的自己資本規制比率)を満たすためにAT1債を発行し、ブルームバーグ報道では香港やシンガポールの富裕層が積極的に購入したそうです。

これがゼロになるわけで、保有者探しはもちろんのこと、そもそも発行しているような危ない金融機関はどこか? そりゃ信用問題だ、ということが話題になっているのです。

●ドイチェ銀行、コメルツ銀行、ソシエテ・ジェネラル、他、の健全性が疑われ、株価が下りました。でも、そもそもAT1債の値段がどんなに下がっても、発行元の銀行経営には関係はありません。何故なら、もうお金はティア1として当該銀行に組み入れられているのですから。

ということで筆者の投資方針は、年末にかけてのドル安円高を見込み、個別ハイテクと中国資本関連は避け、リセッションまたはインフレにも強い景気ディフェンシブ株(薬、防衛、資源、食品)ということで変わりありません。

今回の銀行不安で焼け太りになったJPMとかBAC、Cは買い付けを検討します。下がったところだし。筆者の銘柄選びの性癖「やっぱNo.1企業でしょ!」からすると、最大手のJPMが候補です。

今回はサンフランシスコとマンハッタンのお金持ちローカルな問題だけれど、利上げ局面終了が確信できると思うので、もうしばらく全体に上がると思います。けれど、5月3日FOMCでもう一回利上げして、パウエルがインフレつぶしの意志の強さを見せて、年内くらい金利は高止まり、を期待しています。もうすぐ利下げだ、という期待を抱かせつつ。もっともFedWatch Toolでは5月据え置き予想が88.2%!です。

一方、Fedのバランスシートは急増(世間のお金の量が増加)しています。金融不安だから仕方ないんですけど。でも、ここで利下げだとかなったら、インフレに逆戻りするのではないかと懸念しています。 だから5月はもう一回、利上げをして欲しいと思っているのです。

ということは Sell in May かもしれませんね。 ディフェンシブは持ってていいと思いますけど。

 

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

 

 

 

 

経験に基づく投資の話 その⑧ 強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑と伴に育ち・・・ 筆者ヘンデルの投資観と相場観

Bull markets are born on pessimism, grow on skepticism, mature on optimism and die on euphoria. 

強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑と伴に育ち、楽観の中で成熟し、陶酔とともに消えてゆく  ジョン・テンプルトン

カッコいいですね。それに、ものすごく当たってます。筆者の経験では。

懐疑の中で育っている株を探したいです。筆者には悲観の中で生まれたばかりの株を探すほどの能力はありません。でも懐疑と伴に育っている株を見つけることはできます。そんなはずはないのに、上がってる株に気づくことです。先日の資源株ETF買付の時の考え方です。石油の値段は下がっている、天然ガスなんで暴落しているにもかかわらず、さらに時代は脱石油だって言ってるはずなのに、何故か石油株が高いんです。

損失は「あれ?なんで?」と思った中に生まれ、タラ・レバと伴に成長し、思い込みが損切りを躊躇させ、オイショ(追証)と伴に確定する。   by ヘンデル

テンプルトン卿のパクリです。

一方で、筆者は長期投資を旨としています。長年の経験で短期売買はどっかで蹴躓くと思っているからです。TUBEに出てくる、デイトレで何億を作った人って何万人に一人、宝くじに当たる確率だと思っています。

長期投資にも上記パクリのような、「あれ?なんで?」はあります。その時「タラ・レバ」を期待するのではなく、「その会社、なんで買ったんだっけ?」を振り返ることが必要です。その会社の成長ストーリーを見直すのです。

筆者ヘンデルはJMDCという日本の会社の株主です。たしか4000円台で買って、8000円台で買い乗せて、9000円台まで行ったけれど、現在また4000円台です。でも持ち続けています。同社の成長ストーリーに、内部環境の変化はなく、外部環境(例えばインフレやウクライナ)も影響を及ぼさないからです。

GAFAM+NT(FATMAN-Gとも言います)を全部保有していましたが、去年春、TSLAを除いて全て売却しました。金利が上がるからです。外部環境が変わる、変わったのです。 それも、「楽観の中で成熟し、陶酔とともに消えてゆく」 気持ちが悪くなるほどの陶酔(GAFAM+NTの値上がり)を、思い切り味わった後でもありました。売却の背景には、2000年ITバブル崩壊の記憶と経験がありました。 ・・TSLAは、Investmentというより個人的趣味で残しました。

確定拠出年金もいったん全部解約し、定期を買付けました。その後去年10月から毎月、半年がかり計画(ドルコスト平均法)で再びアクティブ投信を買い付けています。

個別株は、このブログに記してきましたが、米国のバイオ、資源、農業、新興国(除く中国)、防衛、というインフレやリセッションとは距離をおく銘柄群を保有、物色しています。

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。