経験に基づく投資の話 その⑬  テスラ1Q決算 筆者ヘンデルのメモ

4月19日テスラが2023年1~3月期決算を発表しました。それにつきまして、筆者ヘンデル用のメモ(備忘録)として記します。期待と誤解によるメモの可能性があります。

純利益は25億1300万ドル、前年同期比24%減でした。日経によれば「値下げが減益につながったのは明らかだ」とのことです。売上高総利益率が19.3%と直近のピークだった前年同期29.1%から低下したのでした。販売台数は増えているのですから、販売価格の値引きが減益要因だったのは確かです。増収減益です。これは良くありません。

3か月で3回、主力のモデルYで合計29%も値引きした理由は何でしょうか。(つい3日前、一転値上げしたというニュースがありましたけれど。モデルXは約2.6%、モデルSは約2.9%値上げという微調整でした)

①普通に、テスラのクルマが売れないから値下げした、というシンプルな理由。その背景には他社との競争激化がある。テスラ独走態勢の終焉か? 

②競争が激化したというより、景気減速が顕在化を始めたのかもしれない。金利が上がれば自動車の売上げは落ちるのは道理。

③マージンを犠牲にしてスケールを取りに行く、という経営判断。(イーロン本人がツイッターに書き込んでいる) これは経営判断として正しいと思う。

・自動車産業は損益分岐点が高い産業で、売上げが伸びるほど、利益が大きく伸びる体質であること。ベルリン工場、オースチン工場が順調に立ち上がり、供給に問題がないことが背景にある。さらにメキシコにも工場を作ることにしている。

・テスラは大衆車メーカーを目指している。フェラーリやマクラーレンではない。量が売れることが前提。そのためには値段と供給。供給に問題なければ、値段が決め手になる。

・EVは、ひょっとしたら過去のPCのように、性能が上がると同時に値下がりを繰り返すアイテムになるかもしれない。部品点数がガソリン車よりも少ない、ということは価格の低減が可能ということになる。

・テスラの場合、モデル3、モデルYを主力にモデルS、モデルXの4車種しか生産せず、この量産効果は大きい。ましてオンライン販売であり、広告も打っていない。

・「製造コストを半減した新型EVを投入する構想を持つ」と日経にもある。

・米国EV税額控除(最大7500ドル)の対象が米3社に絞られた。

最後に、もうオワコンとも思われるARKのサイト(4月20日)によると「ARK’s updated open-source Tesla model yields an expected value per share of $2,000 in 2027. 」「ARK の更新されたオープンソースのテスラ モデルでは、2027 年の 1 株あたりの期待値は 2,000 ドルになります」

キャシー女史は4年後には自動運転、ロボットタクシーの実現を見込んでいるようです。

 

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

 

 

 

 

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