経験に基づく投資の話 その① 今年は10年に一度、いや40年に一度の買い場かも・・除く日本

昨年末まで、私は金融機関の端くれに勤務しておりました。でも、5年前に60歳で退職金をもらうまで、ほとんど自分では株式投資はしてきませんでした。子供にお金がかかって投資に回せるお金がなかったことがあり、また、お客様と一緒のものに投資をしたら、お客様へのアドバイス・判断が微妙に狂うのではないか、などと考えて、控えてきたのです。自分が買いたいもの、または買ったものをお客様にも買ってもらいたくなるのが当然ですが、だから判断にバイアスがかかるだろうと思ったからです。

60歳になって退職金が入り、「65歳まで再雇用」の立場となって、日々の営業とはかなり切り離されたこともあり、社員投資(旧勤務先ではこう呼びます)を開始しました。

65歳になりまして、ハローワークに通う身となりました。そこで、カッコよく言えば「40年以上培ってきた経験に基づく相場の話」、悪く言えば「経験に縛られて、いい加減にしとけ的ヨタ話」を、今後、本ブログで綴って参りたく思います。

表題にしましたように、現在ひょっとしたら40年ぶりの買い場かもしれない、と思っています。もちろん何時(いつ)が、なんてシャープなことは神様じゃないとわかりません。なので私は去年秋から毎月、投信積立もどきを開始しました。

「投信積立もどき」というのは、私の確定拠出年金は去年春に全て銀行定期にスイッチングしておりまして、10月から毎月に分けて、自分で、ある投信に再びスイッチングしているのです。自分で投信積立を行っているのです。

インフレに対する米国金融引き締めによって、アメリカや世界の株式市場が去年年初から下落を始め、もっと下がると見込んで、春には銀行定期に逃げ込んでいたのです。秋頃からはインフレがピークアウトの兆しが出てきたかなと思い、また株価は結構十分に下がったよね、とも思いまして時間分散(毎月)で投信買付けを再開したのでした。

選択した投信の銘柄については、後日紹介します。

さて10年に一度か40年に一度の買い場、の理由です。何十年も金融機関の端くれで生きてきた私には「10年に一度危機がくる」という経験則ですけど、これを肌で知っていました。

1973年オイルショック(第4次中東戦争)

1979年第2次オイルショック(イラン革命)

1987年ブラックマンデー

1997年アジア通貨危機

1998年ロシアデフォルト

2000年ITバブル崩壊

2008年リーマンショック

2020年コロナショック

2022年コロナショックに起因するインフレ、それに対応する金融引き締め

だいたい、10年代に1回、危機が巡りくる勘定です。1990年日本のバブル崩壊は専ら日本だけの出来事と思われ、上記リストには入れていません。ご注目いただきたいのは、日本を除く世界の(特にアメリカの)株式市場は毎回、危機を乗り越えてきたという事実です。

長期で言えば、日経平均は32年前の高値38915円をいまだに更新できていないどころか2023年1月現在26000円程度なのに対し、SP500 (アメリカの代表的株価指数)は当時350ポイント程度だったものが、今は3900ポイントどころと10倍を超えているのです。

30年という期間は結構重要で、30台で資産形成を始めようという人たちが60台で引退を迎える時間になるということです。値下がりしている日本と10倍になったアメリカ。リタイア後の彼我の格差はベラボーです。

でも、実は日本でも、バブルのピークから毎月月末に一定額を買い付けてきたとしたら、ざっと2倍にはなっているのです。けれど、所詮2倍です。・・・銀行に置キッパよりは、マシだったかしら。

業界の人でなくても記憶にあるかと思います。リーマンショックは「100年に一度の危機」と言われました。米国は100年に一度の危機を乗り越えてきたわけです。これは逆に言うと当時、100年に一度の買い場だった、と言えることになります。

今、インフレ退治のための金利上昇で株式は下がっています。米国のインフレは40年ぶりだそうです。ということは、今、40年ぶりの買い場が来ているのかもしれません。

10年に一度の巡りくる危機というパターンで言うなら、去年から今年にかけて買っておけば、この先の9年の間、株式市場はバラ色だ、ということになります。

※このページに書かれた数値、内容等については、筆者ヘンデルの調べであり、意見です。記載する内容は出来るだけ正確なソースに基づくよう心掛けていますが、未確認の内容を含む場合があります。ここに記載された情報を参考に金融商品などの投資を行った場合、その結果は自己責任です。

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