2018年11月西表島旅行(その2)

金曜日、会社には休暇をいただき、ゆっくり午後から那覇へ向かいました。着時間は16:05です。

西表島には、翌日1便で石垣空港に飛んで、そこからフェリーです。実は今朝も上原港便は欠航でした。明日は運航するよう祈っています。

まず小禄(沖縄風にはウルク)のホテルにチェックインしました。そこで友人と待ち合わせです。ホテルは空港から2番目に近いところです。1番近いのには団体さんが入ってて満室でした。

ソッコーでお土産を買いに国際通りと公設市場周辺に向かいました。私が自宅を買った不動産屋さん、ハウスメーカーさん、母がお世話になっている施設とNPOの皆さん、いきつけのチャンコ屋、勤務先、家族と娘の生徒さんたちに、大量に買い付け発送しました。6年も住んでたもので、どことどこで何を買うのかわかっているので手早いものです。

今回、友人に「橘餅」(きっぱん)を紹介しました。今は謝花きっぱん店(じゃばな)でしか作っていません。九年母という柑橘を炊いて練って作ります。

写真の右側の、中が緑色のほうが橘餅です。「もう今日の分は売り切れです」と言われたのですが、東京から来たので、ぜひ味見で1個だけ、とお願いして明日の販売分から分けていただきました。

左側の茶色は冬瓜漬けです。砂糖漬けなのでとても甘いのですが、冬瓜の風味を感じます。

那覇の夕食は、沖縄勤務時代に一緒に仕事をした2人と一緒に「琉音」(りゅうね)を予約しました。琉音は琉球料理研究家の山本彩香さんを受け継ぐお店です。今のマスターは千葉の市川出身だそうですけど。

とにかく落ち着いた店で、高級すぎず、沖縄時代の家から近く、私にはとても居心地の良い店なのです。ただし、コース料理のみの完全予約制です。ご注意ください。

琉球料理は居酒屋の沖縄料理とは相当違います。例えば、ご存知「ゴーヤーチャンプルー」は「ゴーヤと豆腐の油炒め」と思っている人は多いと思ます。

でも伝統的なお店のものは、ゴーヤーが出汁に浸っていたりします。とてもやさしい味なのです。沖縄は暑いところなのに、琉球料理にはコーレーグース以外に基本、辛い物がありません。油ギトギトのものもありません。

琉音のお料理の一端です。


お通しにあたります。豆腐餻 (とうふよう)です。3時間前からアルコールを飛ばしたそうです。右下の耳かきみたいなもので、少しずつ削って食します。

                  

上の容器はカラカラと云って、泡盛の入れ物です。生(き)でいただくのが本来です。

お皿の半円形のものは田芋(たーんむ)を煮たものです。左の黒いのは「みぬだる」と言います。豚肉を出汁で煮て、胡麻を乗せたものです。てぃんぷらはゴーヤー(綿ははずしてない)と島らっきょうです。

ゆし豆腐です。本土でいうおぼろ豆腐です。出汁に泳がせています。やさしい味です。

ジーマーミー豆腐です。落花生を絞って、イムクジ(芋のくず:でんぷん)を加えます。胡麻豆腐の場合だと葛を加えるわけです。

スーチキーです。豚肉の塩漬けを戻したものです。

葉裏が紫の野菜はハンダマです。少しヌルっとします。これは加賀の金時草が伝わったものと思っています。申し訳ないですけど、私が食したなかでは、金時草の方が肉厚で柔らかいと思っています。

加賀と沖縄って意外とつながっていて、昔は北前船が沖縄まで来ていたそうなんです。北海道の昆布を積んで、琉球経由で中国に輸出していたんです。建前からすると密輸です。

中国からの帰り船は漢方薬を加賀に運んだわけです。ナルホド、ですね。

加賀の漆器は有名ですが、沖縄の琉球漆器もたいしたものです。沖縄の湿気が漆にはいいんだそうです。堆錦(ついきん:漆をもり上げる技法)といった独自技術もあります。 ・・琉球漆器はまた別の機会に取り上げます。

「ソーミンタシヤー」です。ソーメンの炒め物です。味付けは塩のみ、青ネギを散らし、島らっきょうを加えています。茹で加減と塩の量がすべてです。

このほかにも、どぅるわかしー(田芋、出汁、豚肉、椎茸を練り合わせたもの)、ラフテー(いわば角煮)、豚飯(とぅんはん:出汁をかけてお茶漬け式豚肉入りご飯)、デザートは西国米(しーくーびー:タピオカ)など色々いただき、お腹いっぱいになりました。

ところで、こうしてみると、お魚料理がありません。やっぱ舌の肥えた人たち(昔の支配者層)は暖かい海の魚は美味しくないことを知っていたのかもしれません。

食後、4人でジャズクラブの「パーカーズムード」に行きました。ここも私のお気に入りです。たまたま今日はゲストに中村真(まこと)さんが来ていて、楽しいライブでした。

左の写真は以前の資料映像です。ギターの人がオーナーです。悪魔的な上手さです。この日はドラムスがオランダ人、クラリネットは米軍楽隊から飛び入り参加です。

沖縄入り初日でした。明日からいよいよ西表です。

2018年西表島旅行(その3)につづく 

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