ご存じの方も多いと思います。ウチナー口での東・西・南・北です。
東はお日様が上がるからアガリ、西に入るからイリ、で東西はわかります。
フェーは倉敷育ちの僕にはすぐ分かりました。瀬戸内では南風はハエです。ヤマトと共通なのだと思います。
問題はニシ(北)です。以下、僕の独自解釈です。
偏西風が吹いています。中国の冊封使も、北前船も西風を利用したに違いありません。(北前船は昆布を積んで、琉球を中継地に、中国まで密貿易していました)
緯度30度から60度で吹く偏西風は、低緯度の赤道付近では東風(貿易風)に変わります。つまり沖縄(緯度26度)あたりでは北風になっていると思われます。西風に乗って、または西風のなかを琉球目指してやってきた船は、琉球に着くころには北風に乗っていたと思われます。
ニシカジ(北風)はこうして「ニシ=北」と琉球の人は認識したのではないか、と思うのです。
※私は気象とか風とか雲とかは全くの門外漢です。大間違いの可能性があります。 目下のところ、こんなふうに考えているのです。