難読地名:勢理客、保栄茂

勢理客(ジッチャク)、保栄茂(ビン)と読みます。

難読地名の東西横綱は北海道と沖縄だと思います。さて、沖縄・・・

 ジッチャクです。実はPCでジッチャクと入力すると勢理客と変換できます。この地名は本島を南北に貫く国道58号線の交差点にあり、本島の人なら皆知っています。

本ブログのトップページのメニュー、「沖縄あるある」で記しています「あいうイウ」の法則と「キ」は「チ」に変わるの法則で、何故ジッチャクと読むのかわかります。

「勢理客」は普通に読むと「セリキャク」ですね。「あいうイウの法則」で「セ」は「シ」に変わります。「キ」は「チ」に変わります。

つまり「セリキャク」は「シリチャク」になり、「ジッチャク」となったと思われます。

 保栄茂1153番地です。「わくわく児童館」の住所です。相当歩いたのですが、保栄茂交差点を見つけることができませんでした。(無いのかもしれません)こちらは本島の人でも知らない人はいます。驚いたことに「ビン」と入力すると「保栄茂」に変換されます。

これも、上記の法則で読み解くことができると思っています。

普通に読んだら「ほえも」です。「ホ」は「フ」に変わります。「エ」は「イ」に変わります。「モ」は「ム」に変わります。つまり「フイム」です。「フィン」になり「ビン」に縮まったのではないでしょうか。

読み解くことができるという点で北海道よりマシかもしれません。

アテモヤ

アテモヤです。

なんともパステルカラーのかわいい果物です。森のアイスクリーム という別名があります。

結論が先になりますが、その通りです。アイスクリーム味です。僕にとっては沖縄でゲットできる果物としては最強です。(高級マンゴーは食べたことないので、どっちの勝ちかわかりません)(でも、これも先に書いちゃいますが、アテモヤ、実は当たり外れがあるんです・・泣)

熱帯の果物ですから、追熟が大事です。

結構、高価です。立派なものは僕の知る露店の果物屋(チョー安い)でも500円くらいしますが(それより高くちゃ誰も買わないからだと思います)そんなのは買えません。200円から400円以下のものが写真です。(地元向け価格とおみやげ屋さん価格とネット価格が、以前紹介したカニステルよりももっと大きいです)

触った感じがフニャとなり、尖った所が黒くなったら食べごろです。

まず冷凍庫に入れます。いったん凍らせたあと、半解凍状態で縦2つに切り、スプーンで食します。(僕の好みの独自方法です。ご自身で試されるときは、ネットでお調べください)

以上、こんなにクドクド書くほど、その味は衝撃でした。でも、安い小さなアテモヤは2個に1個はハズレ、というのが僕の実績です。経験でいうと、350円以上にしておいた方が、いいみたいです。

「ん」から始まる言葉

もっとも一般的な「ん」で始まる言葉が「ンブシー」です。「ナーベラーンブシー」はウチナンチュなら分かります。 

「ナーベラー」はヘチマ、「ンブシー」とは味噌煮です。パパイヤ、菜っ葉もンブシーにします。島豆腐、アブラゲなどの他の具材と油で炒めてから、出し汁、味噌でしばらく煮ます。お店によって出来上がりは様々ですが、これが一番一般的かな。 ごく普通の食堂、はるみ食堂さんのです。

 

「ンジャナ」 「苦菜」です。写真は久高島の2つしかない食堂の1つの「ンジャナ定食」です。ンジャナのお浸しに、魚の切り身が混じってます。体に良さそうな味がしました。

「ンム」 芋 です。「ウム」と表記することが多いです。田芋(サトイモに近い)と書いて、「ターンム」と呼びます。

 このブログのフロントページ、メニューの「沖縄の食べ物」に取り上げた「うむくじぷっとぅるー」です。 これは僕のおススメ、首里の富久屋さんの「ンムクジプットゥルー」です。 ンム=イモ、クジ=クズ、プットゥルー=トロトロ・ネバネバ  これもお店によって、相当違います。トロミの強いスープのようなプットゥルーもあります。

「ンナシルー」 汁物です。文献によると、昔、貧しくて具なしの汁のことをンナシルーと呼んだ、と読んだことがあります。

ウチナンチュは、シリトリは「ん」で終わってはいけない、負けになる、という、そういうルールの遊びなんだ、と思っています。そう聞いたことがあります。

・・・しましょうね~

5年も沖縄にいると、もう慣れてしまいましたが、しばらくはかなり違和感がありました。

居酒屋で「そろそろ帰りましょうね~」

床屋で「髪の毛洗いましょうね~」

僕を誘っているわけではありません。

沖縄では「・・しましようね~」は「I will・・」「僕はこうしますよ~」であって、「Shall wee・・」「よかったら一緒に」ではないのです。

したがいまして、綺麗なネーネーが「そろそろ帰りましょうね」と云ったとして、ドキッとしてはいけません。 「お先に失礼します」なのです。

 

アガリ・イリ・フェー・ニシ

ご存じの方も多いと思います。ウチナー口での東・西・南・北です。

東はお日様が上がるからアガリ、西に入るからイリ、で東西はわかります。

フェーは倉敷育ちの僕にはすぐ分かりました。瀬戸内では南風はハエです。ヤマトと共通なのだと思います。

問題はニシ(北)です。以下、僕の独自解釈です。

偏西風が吹いています。中国の冊封使も、北前船も西風を利用したに違いありません。(北前船は昆布を積んで、琉球を中継地に、中国まで密貿易していました)

緯度30度から60度で吹く偏西風は、低緯度の赤道付近では東風(貿易風)に変わります。つまり沖縄(緯度26度)あたりでは北風になっていると思われます。西風に乗って、または西風のなかを琉球目指してやってきた船は、琉球に着くころには北風に乗っていたと思われます。

ニシカジ(北風)はこうして「ニシ=北」と琉球の人は認識したのではないか、と思うのです。

※私は気象とか風とか雲とかは全くの門外漢です。大間違いの可能性があります。 目下のところ、こんなふうに考えているのです。